スカート / ミツメ / トリプルファイヤー -月光密造の夜- 渋谷Spotify O-EAST 2022. 6.26.(sun.)
渋谷Spotify O-EASTにて「第七回 月光密造の夜」というイベントを見に行った。
スカート、ミツメ、トリプルファイヤーのスリーマンで、
このイベントは、2017年5月のキネマ倶楽部公演以来5年ぶり、7回目の開催らしい。
17時会場、18時開演とのことで、17:30頃会場に入ると会場はわりと一杯で、スカートの澤部氏がDJを回していた。ステージの右横に小さなステージがあり、ターンテーブルが設置されていた。
18時ちょっとすぎたあたりで、
1組目ミツメのライヴが始まった。
正しいギターポップ。
僕にとってギターポップという音楽は、80〜90年代のローファイでオルタナティブな音楽だという認識ですが、僕は青春時代にギターポップという音楽を聴きすぎた代償として、ギターポップを聴くと無条件に胸の奥のみぞおちあたりがギュッと熱くなるという後遺症を患っているのです。ですからミツメのような音楽を聴くと実家のような心地よさを感じてしまうのです。
ギターポップってどんな音楽なの?って質問されたらミツメの曲を2,3曲聴いて貰えばそれで良いだろう。「ミツメはギターポップだしギターポップそのものがミツメだよ」と言ってしまっても問題はないだろう。勝手なことばかり言ってすいません。
2組目トリプルファイヤー
トリプルファイヤーを見るのは2018年の渋谷WWW X以来なので4年ぶりなんですが、めちゃくちゃ進化しててビックリした。グルーヴが分厚くなっていて、とにかくやばいくらいカッコよかった。彼らにいったいなにがあったの。
もともとトリプルファイヤーってとにかく演奏がタイトで、そぎ落としてそぎ落としたグルーヴに命かけてるようなバンドなんだけど、パーカッションの厚みが増してちょっと別の次元になっていた。
インストでも十分ヤバいバンドとして成立しそうなもんだけど、ここにボーカル吉田の存在があることで唯一無二なバンドになってしまうんです。吉田みたいなボーカルって、他に見たこと無いんですよね。世界中どこ探してもこんなボーカル見たことない。そして吉田の歌詞って死ぬほど共感するんですよ。僕みたいな人間には刺さりすぎて死にそう。もしかしたらいままでの人生の過去に聴いた歌の歌詞で、なによりも共感してるかも。ブルーハーツとかより共感してるかもしれない。いや、これマジなんですよ。悔しいけどマジなんです。
今日のセトリで心に残ったのは、「人生を変える言葉」という曲で、いつも以上にエモくてちょっと泣きそうになってしまった。心が弱っているのかもしれない。
3組目スカート
スカートの音楽は、「いい歌声」と「いいメロディ」と「いいギターの音」、その3つの才能を全振りした音楽である。ズルいですよね。大抵の人は「いいギターの音」とか、1つくらいしか持ってないのに、この人は3つも持ってる。こんな不公平あるかよ。1つも持ってない人だっているんだぞ。
スカートの音楽もミツメ同様、無条件にときめくという作用がある。胸の奥がザワザワするのは何故だろう。
それにしても、スカートの音楽はあくまでオルタナティブなロックなんだと改めて感じたのは、ギターがとにかくいい音だったんですよね。「ギターがいい音」って曖昧なこと言ってすいません。生意気なこと言ってすいません。
しかしなぜだか僕には分かるんです。不思議なことに「ギターのいい音」だけはなぜだか僕には分かるんです。それは大体コードのジャン♪って音一発で分かる。そのコード一発でその人の音って出るもんで。その人にしか出せない、その人の音ってものがあるんすよ。あと、イントロの一発目の音を特に大事にしてるのかなって感じた。曲が終わる度に毎回チューニングをしていたので。自分みたいなもんが生意気なこと言ってすいません。
年内にはアルバムを出す予定とのことで楽しみにしています。
今日のイベントは本当に楽しかった。
3組とも素晴らしかった。
とてもいいイベントだった。