ビョークの来日公演を観に神奈川からはるばる神戸まで行ってきました。
今回のビョーク、「orchestral」と「cornucopia」という2種類のセットがあるという構成らしい。
それは最新型のcornucopiaと古典的なorchestral。
答えはあなたのお気に召すままに、
as you like it.
https://smash-jpn.com/bjork2023/
「orchestral」は東京1公演、神戸1公演
「cornucopia」は東京2公演
で、今回僕は「orchestral」の神戸のほうの公演を観にいきました。
ちなみに僕は関東に住んでいるのですが、なぜあえて東京のほうじゃなく神戸に行ったのかって、東京は平日で、神戸は土曜日だったからです。神戸で一泊して、ついでに神戸を観光したらいい。神戸行ったことないしさ。
そんなわけで当日羽田空港から飛行機に乗り神戸空港へ。神戸ワールド記念ホールにビョークの単独公演を見に行ってきたわけです。
開場 17:00 / 開演 18:00
客層は年齢層が高めで、お洒落な人が多い印象。
そういえば、芸人のゆりやんレトリィバァにそっくりな人とすれ違った。本人だったのかなあ。
会場は、神戸ワールド記念ホールという場所。外観がレトロで重厚な雰囲気でした。歴史がありそうな建物でした。
30分くらい前に入場し、席を確認。席はスタンド席の最前でした。めっちゃ見やすい。ステージからはちょっと遠かったけど、最高の席でした。
開演前のアナウンスで、
「スマートフォンなどの撮影・録音は禁止です」という注意喚起の際に、「ビョークの気が散るので禁止です」「撮影に気を取られずライブに集中してください」的なことを言っていて、公式からも事前に「ビョークからのお願い」というメールもきていた。
というか、日本語のアナウンスのあとの、英語のほうのアナウンスの声、あれビョークの声でしたよね?ビョーク本人が影ナレしてたってことですかね??よくアイドルグループのコンサートとかでアイドル本人達が影ナレする演出とかよくあるけど、まさかビョークが影ナレするとは。
ビョークにそこまで言われれば守らざるおえない。実際、誰一人撮影する人はいなかったです。本来こうあるべきなのかもしれない。
ビョークとにかく素晴らしかったです。
まず衣装が真っ白なドレスで、まるで天使か妖精かのようでした。東京公演のときは緑色の着物のようなデザインのドレスだったのですが、変えてきました。どうやらワールドツアーの他の国も全部衣装は違うらしいですね。ビョークは衣装が毎回エレガントで可愛くて素敵です。この人は存在自体がアートです。ラスボス感がすごい。なんかすごい魔法使いそう。
thanks for tonight kobe ! pic.twitter.com/Besdd8UkHX
— björk (@bjork) 2023年3月25日
ではあらためて、「orchestral」というセットについて、
Björkの肉声と32人のオーケストラだけで構成され、 スピリチュアルな空間を創りだす。
まさにBjörkの原点がここに在る。
という内容らしい。
セトリは新旧バランス良い選曲でした。
下記セトリです。
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Stonemilker
Aurora
Come to Me
Lionsong
I've Seen It All
Freefall
Hunter
You've Been
Flirting Again
Isobel
Jóga
Quicksand
Notget
Hyperballad
- Encore -
Overture
ーーーーー
オーケストラのセットですが、全ての曲のアレンジをオーケストラのために作り変えていました。ビョークは毎回ツアーの度にツアーのテーマに沿ったアレンジに書き換えて、世界感を統一してくれます。昔の曲も最新のアレンジに毎回アップデートしてくれるんです。
だから、毎回違ったハイパーバラッドが聴ける。ビョークはどんなに前衛的になっても、どんなに尖っても、毎回必ずハイパーバラッドはやってくれるんですよね。
今回のハイパーバラッド、なぜかわからないけど号泣してしまいました。今回のハイパーバラッドはいつもよりも沁みた。オーケストラのみのセットは、ビョークの歌がいつもよりも際立って聞こえたからなのだろうか。理由はわからないけどハイパーバラッドで涙が止まらなかったのです。
そして、個人的に大好きな曲、Jogaもやってくれて嬉しかったです。ヴェスパタインツアーのときもオーケストラのみのアレンジで歌っていたのが印象的だったので、今回も期待していました。
ところでビョークの歌ってめっちゃコブシがあるじゃないですか。Jogaのときは特にコブシがきいていて、リズムもめっちゃ崩してくるのに対してオーケストラもビョークの歌に合わせようとしてくるグルーヴが異次元すぎて時空がグニャ〜ってなりました。いや本当に。そのグルーヴの攻めぎあいがとてもスリリングで、最高にエモーショナルでした。ビョークの音楽は、常識に囚われない自由な音楽だから、ビートが無いと自由すぎて宇宙みたい。
そして、アンコールのラストの曲は、Plutoだったのだけど、テクノのリズムをオーケストラで再現するという実に実験的な演奏でした。やっぱビョークってエキセントリックでエモーショナルですね。そのエキセントリックでエモーショナルの塊みたいな曲ですよねPlutoって。それにしてもビョークってPluto好きですよね。僕もPluto好きです。
来週は「最新型のcornucopia」のほうの東京公演も行く予定です。そちらのほうも楽しみにしています。