ももクロのライヴビューイングを観に行ってきた

最近、ももいろクローバーZというアイドルグループにはまってしまいまして、

彼女たちはライヴのパフォーマンスに定評があり、客の盛り上がりが尋常じゃないと。

 

YOUTUBEなどで曲を聴いたり、ライブ映像を見てはいたけど、正直最初はイマイチピンときてなかったんです。

しかし、路上ライヴから始まったとか、インディーズの頃にバンに乗って車中泊で全国のツアーに回ったとか、ライヴ中PAの機材が壊れてアドリブでアカペラで乗り切ったとか、サマソニで漫画のBECKを再現するみたいな奇跡を起こしたとか、アイドルなのにロックバンドみたいなエピソードが多くて面白いアイドルだなって思って、いままでの経緯を掘り下げていくとそういう面白いエピソードがどんどん出てきて面白がってたら気づいたらハマってました。

 

決定的なのはBSで放送された、去年のクリスマスに埼玉スーパーアリーナでのライヴ「ももクリ2012」をテレビで見てやられてしまった。

カッコ良くて鳥肌が立った、テレビの前で口が半開きになったまま固まっていたと思う。テレビの綺麗な映像と鮮明な音のおかげで、いままでYOUTUBEでは伝わってなかった熱量がよく分かり、とにかくビックリした。

 

 

とにかくこれは生で現場を体験しないといかん。

あの、会場を埋め尽くす海のようなサイリウム(ペンライト)を生で見てみたい。

急にソワソワした。でもきっとかなり出遅れていると思う。ももクロはずいぶん前からブレイクしているし、いまや国民的アイドルにまでなってしまっていると思う。「いま会えるアイドル」と、彼女たちはキャッチフレーズのように言っているが、コンサートのチケットはすでに入手困難な状況らしい。

 

そこで、4/13(土)と4/14(日)に埼玉の西武ドームで行われる「ももクロ 春の一大事2013 西武ドーム大会」というライヴイベントのチケットを入手しようと、友達数名に協力してもらい前売りチケットの予約を数人で試みたのだけど、結果みごと惨敗。チケットは1枚も手に入らず。ヤフオクなどを見ると、高額で取引されている。すごい勢いで完売してしまうらしい。

それで今回は一旦行くのは諦めたのだけど、やっぱりどうしても見たい。行けないとなると尚更行きたくなるのが人の性である。

 

という訳でライヴビューイングに行くことにしたのです。

前置きが長くなったのだけど、会場のチケットが手に入らなくてライヴビューイングに行ったのです。

 

ライヴビューイングっていうのは、ライヴの模様をリアルタイムで映画館などで観覧できる、サッカーのパブリックビューイングみたいな感じです。今回の西武ドームのライヴの模様を中継してくれるのだけど、その規模がすごくて、全国で映画館が約40箇所、ライヴハウスでも6箇所、しかもライヴハウスZepp東京とか新木場STUDIO COASTとか渋谷O-EASTとか結構デカい箱でやるという…。

 

Zepp東京ってたしかスタンディングで2000人くらい入るらしいのに、そこでライヴするだけでもすごいことだと思うんだけど、ライヴビューイングの為にZeppSTUDIO COASTを用意する贅沢さにビビりました。ライヴビューイングだけで全国でトータル3万人規模らしいです。ちなみに西武ドームの動員は2日間で約6万人だったらしいです。

そして、埼玉のローカルのTV局でも生放送していたらしい。

 

解散ライヴとかでもない通常のライヴを、TVで生放送するのは前代未聞らしいです。なんかすごいことになってるなって思った。

 

で、僕は4/13(土)の1日目の新宿の映画館のピカデリーに行きました。

とにかく行くまで緊張した。ライヴを観に行くのに緊張したのは久しぶりです。僕はいままでライヴとかフェスとか色々たくさん行ったつもりだったし、慣れてるつもりだったんだけど、ライヴビューイングは初めてだったもんで緊張した。お客さんは一体どんな風に観覧しているのかが気になって緊張した。

 

ネットで調べると「ライヴそのもののように盛り上がってる」らしいと、みんな立ってサイリウムを持って、大声で盛り上がっていると。

 

いや…ぜんぜん想像がつかない。だって映画館ですよ。本人達はそこに居ないのにスクリーンに向かってどうやって盛り上がるのか、ぜんぜん現場の雰囲気がわからない。緊張してお腹が痛くなった。

 

そして、ももクロといえば、5人のメンバーそれぞれ5色のテーマカラーがあって、お客さん(モノノフと呼ばれている)はみんなそれぞれ推しているメンバーの色の法被やグッズを身にまとっていたり、女の子はメンバーの衣装のコスプレをしてる人もいたり、気合いを入れて参加しているファンも見所のひとつなんだけど、当然ライヴビューイングも、モノノフはみんな気合い入れた格好らしいと。

 

どうしよう私服で行って浮かないかな……。っていう心配もあってますます緊張した。私服で行っていいのかな…。ってかなりビビっていた。

 

せめてペンライトだけでも持ちたくて、ドンキホーテで黄色とピンクのペンライトを2本買った。

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これを両手で持って振るのです。

 

それで、ももクロの映画館でのライブビューイングはどうだったかというと、

すごく楽しかったです。本当に面白かった。そして、本当にライヴに行った気分にもなった。17:00開演〜22:00閉演だったんですけど、あっという間の5時間だった。

 

はじまる前までは5時間という数字にもビビっていたんだけど、本当にあっという間だった。

 

心配していた服装も、わりと私服も多くてホッとした。意外と普通のOLみたいな女性とか結構見かけたり、小さい子供を連れた親子もいた。きっと新規のお客が増えていて、それも知名度が上がってる証拠なのかなって思った。

 

もちろん、気合いの入ったモノノフもたくさんいたし、みんな思い思いの色を着て、ライヴがはじまるとみんな立って、ペンライトを振りながら、「ウリャ!オイ!ウリャ!オイ!」とか「かなこぉぉぉぉおおお↑↑」などと叫んでいるんだけど、その煽りのコールが沸き起こったのをはじめて聞いて僕は「本物だ…」と感動したんです。「本物のウリャ!オイ!だ…。」と。

 

いや、普通ライヴを観に行って客の存在で感激なんてしないですよ。しかし、ももクロの場合は、客の声援もライヴの一部なんですよ。モノノフのかけ声も曲の一部として組み込まれているんですよ。

 

正直映画館のライヴビューイングのライヴの音量はちょっと小さかったので、モノノフが声援をあげるとはっきりいってほとんどかき消されてしまってたけど、それでも僕はライヴの一部分を味わった気分になった。モノノフのコールが聞けたのが嬉しかった。色んなパターンのかけ声があるんだなあとか、それを聞いてるのも楽しいし、ペンライトの動きを見てるだけでも面白い。そしてライヴはスクリーンで刻一刻と進行していて、もう見きれない。情報量が多すぎる。

 

とか、あたふたしてる間にあっという間に5時間が終わった。

 

そして次回は絶対ライヴ会場に行きたいと強く思った。何万人規模のモノノフの歓声を生で聞いてみたいし、何万本のサイリウムの海を生で見てみたい。

 

8月に日産スタジアムで7万人規模のライヴがあるらしいので、次は是非会場に行ってみたいです。