FUJI ROCK FESTIVAL 2012_7/27(1日目)

フジロック行ってきました

3日間です

今年はとにかく暑かったです。

3日とも晴天だったわけですが、これは過去のフジロックを考えても異例だったのではないでしょうか。毎年必ず雨が降ると言われていますから、雨にビビって買いそろえた雨具用品はリュックから出ないまま3日間過ごすことができました。

 

それと今年はとにかく人の数が多かったです。過去最高の動員数の14万人を記録したそうですが、3日目に出演したRADIOHEADの人気の影響なのか、全体的に出演者のメンツの豪華さの影響なのか、それはこのあとゆっくり触れますが、

とにかく今年のフジロックは例年よりちょっと勝手が違うぞという印象でした

 

僕は友達4人で26日(木)に東京を22時頃出発し

苗場の宿には深夜2時頃到着しました

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荷物を部屋に置いてくつろぐのもそこそこに

さっそくチケットをリストバンドに交換する為に会場のゲート前のリストバンド交換所に行ったのですが、既に凄い行列で結局リストバンドが手に入ったのは明け方の5時過ぎという…

3時間並びました…

もうこの時点で、「やっぱり今年は人が多いぞ…」という洗礼を受けた気分に。

だって、去年は同じ時間で5分も並ばなかったんすよ……

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6:00 就寝

 

10:00 起床

もう暑くてほとんど寝れてないけど、そそくさと準備を済ませ宿から会場へ向かう。

 

11:00 会場到着

初日からとってもいい天気

そして、この看板が見えてくると「今年もフジロックに来たんだなあ」と実感が沸く

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まずは腹ごしらえとオアシスに向かい

さっそく定番の鮎の塩焼きから

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塩加減が絶妙。焼きたてで美味い。

 

そして、本当はとろろご飯が食べたかったのだけど、並んだ店が「炊飯器がぶっ壊れていま蕎麦しかないんです」とか言われてしかたなくとろろ蕎麦を

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普通の味でした。

 

グリーンステージ後方に4人分の椅子とレジャーシートを広げ、僕らの今日の陣地を確保しご飯にありつ。ご飯を食べながらエド・シーランの出番を待つ。

 

・GREEN STAGE 12:30〜
ED SHEERAN

イギリス出身のアコギの弾き語りなんですが、なんと21歳とすげえ若けえ。

彼はとにかく声がすばらしい、そしてメロディが美しい。

ステージにアコギを一本だけ持って歌ってる姿がなんとも潔いというか、あんな何にもセットが組まれていないスッカラカンのグリーンステージは初めて見ました。

とても良かった。

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さて、今年の出演者のラインナップのURLを貼っておきます

http://www.fujirockfestival.com/artist/

 

この後、オレンジコートのmouse on the keysも気になるところだが

やっぱりグリーンステージのOWL CITYを見なくてはいかん

 

レッドマーキーのTwenty One Pilotsもすごく気になるところだが

やっぱOWL CITYを…

 

・GREEN STAGE 14:00〜
OWL CITY

なんでも全世界で1200万枚売れたとかなんとか

先程のエド・シーラン同様、彼もやっぱり声がいい

宅録風のエレクトロニカ+いい声のボーカル+泣きのメロ

なにこれポスタルサービスっぽくてすごい好き!

と、エレクトロを期待していたらライヴは意外とロックだった

そしてちょっと荒削りな感じでしたね

コールドプレイとかU2に影響を受けているような印象

1stアルバムが素晴らしかっただけに期待しすぎたのかも

 

すぐに売り切れちゃう朝霧牛乳

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濃厚でめちゃくちゃ美味い。結局初日しか飲めなかった。

 

・ORANGE COURT 15:20〜

Jah Wobble & Keith Levene - Metal Box In Dub

元PiLのベースのジャー・ウォブルとギターのキース・レヴィンが

新しいプロジェクトを結成したとのことですが

PiLといえば元セックスピストルズジョン・ライドンピストルズ解散後に作ったバンドで

キース・レヴィンにいたってはクラッシュの初期のメンバーらしい(知らなかった)

そのメンツの話を聞いただけでパンクな要素が満載すぎる訳です

 

当時のパンクロック全盛期を生きてきた人達が出す音を生で感じたい

空気感を肌で感じたいと期待を胸に足を運んだが

1、2曲だけ見て移動(すいませんイメージとちょっと違った…)

 

途中で買った皮ごと食べれる桃

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冷えてて美味かった。

 

この後、レッドマーキーでELECTRIC GUESTがはじまる

オレンジコートからレッドマーキーまで端から端なので歩いて30分はかかる

急いでレッドに向かう道中、森の奥からチバさんの歌が風に乗って聞こえてきた

The Birthdayがグリーンステージで演奏している最中だった。

ちょっとバースデイも観たいがここは我慢して通り過ぎようと足を急いだ

グリーンステージからレッドマーキーに向かう曲がり道の橋の手前で「涙がこぼれそう」という曲のイントロが流れ思わず足を止めた、いや、足が動かなくなった

 

GREEN STAGE 15:50〜

The Birthday

この「涙がこぼれそう」という曲がカッコ良すぎて

タイトルの通り、本当に涙がこぼれそうになった

たった1曲だけだったけどすごいインパクトでした

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RED MARQUEE 16:30〜

ELECTRIC GUEST

フジロックに来る前に出演者をチェックする際に

YOUTUBEを見たりして予習したのですが

まず彼らのYOUTUBEのPVのシュールさに虜になり

その後アルバムを買いに行き、アルバムを通して聞いたときの曲全体のお洒落さのギャップにもビックリし、色んな過程でいい裏切られ方をして一気に虜になってしまったのですが

果たしてどんなライヴなんだろうかと期待半分、不安半分

大抵こういう初見のバンドで僕は幾度となく「CDやPVはカッコいいのにライヴは荒削り」ってガッカリさせられてきたので、すこし斜に構えて臨んだのだが

全くの要らん心配でした。すっごくドッシリしてましたリズムとか

あと、客層が外人率が高かった気がしたなぜか

それと、お洒落な女の子も多かった気がした。

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GREEN STAGE 17:30〜
boom boom satellites

日も落ちてきて夕暮れがいい感じになってきたし

日中は暑くて座ってるだけでもしんどかったけど夕方になって風も涼しくなってきて

最高のロケーションでのブンブンはまた一段と格別なグルーヴを出してました

見る度に思うのだが、この人達はさりげなくすごいグルーヴを出す

特にアイコンタクトをせずにサラッと凄い音圧のグルーヴをさりげなく出すのがカッコいい

なんか上手く例えられないんだけど、合気道みたいだなって思った

全然余計な力を入れずに凄い力を繰り出すみたいな、しなやかさを感じた

ブンブンが演奏している間、夕焼けがキレイだったのだが、

ステージの上から飛行機雲がスーッと1本伸びて行ったのがなんか

曲のスケールの広がりと相まってなんかいいなって思った

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このあたりから見たいものが沢山かぶってきて忙しくなってくる

この時間帯は実は3つくらい被っていたのだが

「これは1、2曲だけみたら次に移動して〜」

「これは良かったらそのまま見て、微妙だったら次に〜」

などという打ち合わせを入念に何度も確認した

 

 

Gypsy Avalon 19:30〜
U-zhaan × mabanua

U-zhaan(ユザーン)という人はタブラという太鼓の演奏者で、経歴を見るとホントに色んな人と活動をしている人らしいです。僕がこの人を知ったのは去年のKAIKOOというフェスで、そのときはレイ・ハラカミさんとコラボをする予定だったのですが、ハラカミさんが亡くなってしまった為に、ユザーンはハラカミさんの分まで一人でライヴをしたんですね。

その時のライヴがとても印象深く、タブラという楽器はこんなにキレイな音が出るのかと感動した訳です。

それで、この日の7/27はハラカミさんの命日というのもあり、追悼の意もこめて足を運びました。

それにしてもユザーンの叩くタブラの音は、太鼓とは思えない音だった。シンセの音かと思うくらいキレイな音階を出すのです。

それはきっと、入念なチューニングによる偉業といいますか、そのキレイな和音を太鼓の角度や叩き方でその場その場で調整しているのだとしたら、神業すぎると僕は口を空けたままボケーっと見てるのが精一杯でした。

 

だがしかし、そろそろ移動しないと上原ひろみがオレンジコートで始まっている。でもユザーンの太鼓の音をもっと聞いていたい。後ろ髪ひかれながら移動。

(後日談:僕らが移動した後、レイハラカミの曲をカバーしたと聞き後悔…)

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ORANGE COURT 19:40〜

上原ひろみ

まさかフジロック上原ひろみのライヴが観れるとは。オレンジコートは人で一杯で、どのポジションで観ようか迷いしばらくウロウロしてしまった。

というのも、隣のステージのフィールド オブ ヘブンの音がデカすぎてダダ漏れで、肝心の上原ひろみのピアノの音が全然聴こえない。

「ヘブンいま誰だよ!うるせえなあ」

焦りました。というか元々ピアノの音が小さい。ステージにはグランドピアノが設置してあったのですがマイクが拾いきれてないのだろうか。

元々クラシックの人だからホールのような完璧な音響設備の所じゃないと良く聴こえないのだろうか、野外フェスには向いてないのか…?

などと悶々としていたらヘブンのほうが静かになって、ようやくピアノも聴こえるようになった。

「なんだ…ヘブンがうるさかっただけか…」

そのあと、小高い丘から見下ろせる絶好のポジションを見つけ、芝生に座りながらゆったりと観る事ができたのだが、もの凄い贅沢なことをしている気分になった

 

 

WHITE STAGE 20:30

DJ KENTARO

ユザーン、上原ひろみときて次はDJ KENTAROという。超技巧派が続くこの流れはすごいと思った。

DJ KENTAROといえば2002年に世界最大のDJバトルイベントでワールドチャンピオンになったとのことで、世界一のスクラッチを拝見させてもらいました。

大道芸的なテクニックもさることながら、やっぱり盛り上げ方も上手い。定番のフレーズを流してノってきたところでワザとテンポをズラしたりする外し方も上手い。

おもしれえぇと見入っていたら、途中でなんかラッパー集団が乱入してきた。どうやら最近彼らとコラボして新作をリリースしたらしい。正直「誰だよ…」ムードがすごかったが、まあ宣伝も兼ねているのねと見ていると、さっきまで盛り上がっていた客がどんどん移動していき、客がみるみる減っていったのが、そのラッパーがいかに微妙だったかを物語っていた。

2曲くらいラップしたあと「引き続きDJ KENTAROをお楽しみクダサイ!」とラッパーがいなくなって普通のDJ KENTAROに戻った途端、また人が集まって盛り上がっていくという一部始終を見て「なんて分かりやすいんだろう」って思った。

他のステージから移動してる客が足を止めてどんどん吸い込まれていくんですよ。

カッコいいものはカッコいい、微妙なものは微妙、とフジロックに来ている客はなんてシビアなのかと改めて感じた瞬間だった

 

 

WHITE STAGE 22:25〜

JAMES BLAKE

いよいよジェームス・ブレイクです。

まず、このライヴを見て受けたこの衝撃をどうやって伝えていいか本当に悩みます。この日、たくさんいろんなライヴを見た筈なんですが、完全にジェームス・ブレイクに全てをもっていかれたというか、まだ初日だというのに見終わった帰り際「いやあ今年のフジロック楽しかったねえ」と、まるで3日間が終わった気分になってしまうくらいの満足感でした。

とにかく低音がえげつなかったです。全体的にしっとりとした曲調なんですけど、たまに「ズゥゥーン!」というもの凄い地をはうような低音がみぞおちあたりをえぐったかと思えば、足のつま先から頭の先まで全身ビリビリと震えるんですよ。

鼻の頭までビリビリしてブルブルした。

その低音がくるたびに「きたあああああーーー」とビリビリしてるんすけど、それもバサッ!とメリハリよく切るんです、静と動をハッキリと切るんです。特に静のほうを大事にしてるようで、引き算の美学といいうのか、間を大事にしてる感じが鬼気迫る感じでした。無音のときの緊張感に何度もドキッとしました。

昼間あんなに暑かったのに、このときだけ5度くらい気温が下がったんじゃないかと思うほど、かなり張りつめた世界観でした。

しかも恐ろしいことに彼はまだ23歳と若い。そして去年1stアルバムでデビューしたばかりらしい。なんという才能なんだろうかと震えた。

この日のベストアクトはジェームス・ブレイクでした。飛び抜けて別次元でした

 

 

その後、1時頃に宿に戻りまして風呂に入って、風呂上がりのビールとタバコが死ぬほど美味かった。次の日もあるので早めに就寝、泥のように寝ました。

 

2日目につづく