カチンツ@横浜F.A.D
カチンツというバンドを横浜F.A.Dで見に行ってきた。
このカチンツというバンド、浅草ジンタのソプラノサックス奏者・ミーカチントが結成したバンドらしい。メンバーには浅草ジンタ、百怪の行列、デスマーチ艦隊などで演奏していたメンツが集結し、浅草ジンタのファンにとってはオールスター感謝祭状態である。そこにさらに現THE MAN、元KEMURIのトロンボーン奏者の増井氏も参加しているという。なんと豪華なバンドなんだと。
浅草ジンタといえば、浅草を拠点に活動しているロックバンドなんだけど、昨年イギリスのグラストンベリーに出演したという。浅草からグラストンベリーまで……懐が広すぎる。浅草ジンタのキャリアを考えると説得力がありすぎる。
そして、今回のカチンツのライヴは、ニューオリンズ系のハッピーなジャズのような感じで、ミーカチントの可愛さが全面に出た終始笑顔になる素敵なライヴだった。
「はじまっちゃったよ♪」とはじまり「おわっちゃったよ♪」と終わったんだけど、僕は
「おわっちゃったよ♪」で、「あ…おわっちゃうの」と淋しさがこみあげた。
終始ゆるい和やかな雰囲気だったんだけど、アドリブでサックスやトロンボーンがソロを吹くときはゾクっとするような攻撃的なソロを吹くもんで、そのギャップに鳥肌が立った。
増井さんのトロンボーンやばかった。ソロパートで、小さい音から徐々に大きな音に長く伸ばしながらビブラートを揺らしていたときの音が忘れられない。どうやったらあんな音が出せるのかと震えた。
横浜F.A.Dの規模の箱でこんなライヴが見れるなんて、貴重なものを見せてもらった。また見に行きたい。