岡村靖幸 LIVE TOUR 2015 「This is my life」 Zepp Tokyo 2015.5.17
岡村靖幸のライヴを見に行ってきた。
現在、ツアー真っただ中で、東京の最終日にあたる5/17(日)のZepp Tokyoに行ってきた。この日はライヴDVDのための撮影のカメラも入っているということで、岡村ちゃん本人もベイベ(ファンの愛称)もそれはそれは気合いが入っていたという。
本当に熱いライブだったのだけど、物理的にも暑かった。室内の空調が全く効かないほどサウナ状態になるくらい暑かった。こんな暑くなるのはそうそうないと思うくらいだった。それにしても会場を多幸感が充満している。エモい。とにかくライブがエモい。
岡村ちゃんのライヴってわりと参加型で、合いの手があったり、煽りも多い。即興のコール&レスポンスも多い。
そのコール&レスポンス、徐々に発声が複雑にエスカレートしたりして、「カモン!」と煽られても「難しくて言えないよ…岡村ちゃん!」と、ジェームス・ブラウンばりの規格外なフレーズが素敵すぎて、繰り返し真似をするには高度すぎるものがあったりして、それに対応するのもアトラクション的な醍醐味のひとつでもある。
「ダンス チャンス ロマンスは自分次第なんだよ!」ということらしい。試されている。岡村ちゃんに声を届けなきゃ…! 規格外の求愛のデンス(ダンス)を目に焼き付けねばならぬ。
そうこうしていると「今日はU2の曲を歌ってみるよ。」と、
U2の「I Still haven`t found What I`m looking for」という曲を歌いだし、サビの部分を「みんなも歌って!」と無茶ぶり。
「英語わかんないし歌えないよ…岡村ちゃん!」
しかし、前回のツアーのときもこの曲を歌ったらしく、訓練されたベイベは歌えるように覚えてきていてちゃんと対応していたという。
「みんなも歌って!」とマイクを向ける際、手が滑ってマイクを落としそうになって慌ててる姿を僕は見逃さなかった。慌ててる岡村ちゃん可愛かった。
それと、「真夜中のサイクリング」という隠れた名曲があって、こんな名曲なのにライヴで滅多にやらないという。RADIOHEADでいうところの「Let Down」のような存在の曲なんだけど。僕はこの曲をはじめて聴いたとき衝撃を受けた。岡村靖幸はこんな曲も作っていたのかと、どんだけ時代を先取りしたら気が済むのかと、天才なのもほどほどにしてくれと。
そんな「真夜中のサイクリング」やってくれました。アレンジを変えていたのでイントロでは気がつかず、歌い出しで気がついて全身鳥肌が立った。
そして最後の曲はOut of Blueというデビュー曲で締めるのが定番らしい。この曲を歌っている姿を見て僕はすべて納得した。この人はデビューのときからなにもブレてないんだなって。そんな姿を見ていたら理由はわからないんだけど目の奥が熱くじんわりした。
とにかく1秒も手を抜いてないというか、ストイックすぎるんですよ。人は圧倒されると涙がでるのかと、感動とはこういうことなのかと。
いま岡村ちゃんは一番脂がのっていると思う。いまが一番かっこいい。いま見ておかないといかんという危機感から見に行ったわけだけど、
この人、とにかくモテたいって思ってるんですよ。散々モテてる筈なのに全然納得してないんですよ。まだ尚もモテたいと思ってるみたいなんですよ。
いや、もう十分認められた地位の人だと思うんだけど、自分を分かって欲しいって思ってるんですよ。もう岡村靖幸は天才だとみんなが認めているんだけど、まだ納得していなくて新しいものを生み出そうとしているという。そんな初期衝動を継続しているんですよ。
バケモンかと。日本のJ-pop界のバケモンですよ。いま岡村ちゃんは無敵状態なのかもしれない。
今年はフジロックの出演も決まっている。フジロックが楽しみで仕方ない。