Seihoと鳥肌実のライヴを見に青山のクラブに行った話。bloc 15th anniversary@ARC

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まずはこちらのフライヤーをご覧ください。

Seihoと鳥肌実という、すごい組み合わせだ。しかし、その他の名前は全く知らない。なんだかよくわからないけど行ってみることにした。鳥肌実とSeihoの名前だけに惹かれた。この2つの名前があるってことはきっと濃い内容のイベントに違いない。当日の昼に行くことを決めた。軽すぎるフットワークも考えものだ。

 

場所は青山のARCというクラブ。どうやら今年の7月にオープンしたばかりの新しいクラブらしい。

イベントの主催はblocという美容室で、その美容室の15周年を祝うパーティらしい。おそらくお洒落なパーリーピーポーが集まるのだろうか。イベントの趣旨も現場の状況も全く分からないで行った。命知らずの勇敢な行動である。

 

それでは、タイムテーブルをご覧下さい。

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鳥肌実が0:00〜、Seihoが4:15〜

大変だ。鳥肌実とSeihoを見るには朝までいないといかん。クラブで朝までオールということだ。大丈夫だろうか。朝までもつか心配だ。

 

23:30頃、ARCに到着。入り口の前がなんとなく列になっていたので、なんとなく並ぶ。もうその時点で列に並んでる人達の客層が、みんな顔の小さいスレンダーなモデルのような人達と外人ばっか。

あ、やばい。俺超浮いてる。大丈夫だろうか。俺入っていいのか?これ。まだ入ってもいないのに心がひるみ伏し目がちになる。

中へ入ると、真新しいキレイな内装。迷路のような通路がカッコいい。フロアもわりと広い。

それにしても、客がお洒落すぎる。これほどお洒落な客層も珍しい。普段クラブに行き慣れていない僕でも分かる普通じゃない感。たぶんみんな美容室関係の人達なんだろうか。とんでもないところに足を踏み入れてしまった。アウェーとはわかっていたがここまでとは。

そんなこんなで、ビールの空ケースがターンテーブルの前のスペースに設置され、鳥肌実のステージがスタンバイされた。いよいよ中将のおでましである。

 

0:00〜

鳥肌実

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鳥肌実ようやく生で見ることができて感動した。

念のため説明するとこの人は芸人・俳優です。右翼の格好で政治や時事ネタやタブーを皮肉る演説をするのが芸風である。この突き抜けたスタイルは誰にも真似ができない。一見過激で攻撃的な怖い人に誤解されるが、内容をよく聞くと自虐ネタが多く実は全然攻撃していない。実はシャイで謙虚な優しい人なんだと思う。

この日は、オリンピックの時事ネタをボードを使って演説していた。

美容師主催の青山のクラブというお洒落な現場には、鳥肌実は場違いなアウェーだと思ったが、お洒落パリーピーポーにもウケておられ、大いに盛り上がった。

だいぶ体型が太くなってオッサンになって丸くなっていたが、いつまでも尖ったスタイルでいてほしいと思う。

 

 

鳥肌実のライヴが終わりとりあえず奥のソファーに座る。冷静に周りを見ていると、ほとんどの客が知り合い同士っぽいかんじ。たぶんほぼblocという美容室の関係者と美容室の客っぽい。お店の内輪のパーティに我々だけが混じった感じ。

そうだった、ここは美容師の社交場だった。ますます鳥肌実はなぜここに呼ばれたのかは知らないが、純粋に鳥肌実目当てで来た客はおそらく僕と僕の連れの2人だけに違いない。

いや、このあと4:15からSeihoも控えている。堂々と座っていようじゃないか。当日券を払ったのだ。もしかしたら当日券を払ったのは僕らだけで、みんな招待客っていう可能性すらありえそうな勢いだ。

ちらほら名前はよく知らないけどなんかドラマで見たことある俳優とか何人かいる。あとから知ったけど松田翔太も来ていたらしい。きっと僕が知らないだけでモデルの人とかいっぱいいたと思う。客層の比率でいうと、99%がお洒落な人で残りの1%が俺って感じ。

このお洒落が充満した空気に慣れるまで2時間かかった。しかし、人間ってものは慣れるもので意外と順応するから不思議だ。それにしてもSeihoはまだかな…。まだ2時か…。あと2時間…。と、ずっと座っていた。

 

というのも、DJが意外とつまらなくてですね。客層は異常なほどお洒落なんだけど、DJが微妙というギャプとバランスがおかしい。違和感を感じているのは僕だけなんだろうか。それともそもそもお洒落の現場とはそういうもんなんだろうか。普段モデルだけどDJもやってま〜す的なイージーなDJが続く。

 

そしてようやくSeihoが始まったときには時間も押して5時近くに。5時過ぎたらみんな始発で帰りますよね。Seihoのときは客はスカスカ。最終的には5人くらいしかいなかった。なんて贅沢なSeihoの使い方。明け方のクラブではよくある光景かと思うけど、そこでSeihoがプレイしてる違和感が半端ない。それまでのDJとのクオリティの違いを考えるとタイムテーブルの順番が明らかにおかしい。勿体なさすぎ。ブッキングしてタイムテーブルを考えた方にお話を伺いたい。

サッカーで例えるなら、美容室のスタッフが結成したフットサルチームの試合に、最近日本代表や海外でも活躍中の若手の注目選手の武藤嘉紀がでるというから、武藤目当てで観に行ったら、後半90分のロスタイムにようやくでてきたけど、もう試合終わったムードで、みんな武藤を見ないで帰っちゃったみたいな状況。

えっ?Seihoみんな知らないの?っていう感じだった。今年のフジロックでも朝方の出演だったが、フジロックの盛り上がりとのギャップがすごい。

FUJI ROCK FESTIVAL '15_7.26 Sun(3日目)

 

 もしかしたら純粋に音楽を楽しみに来たのは僕らだけだったのかもしれない。このイベントは単なる会社の飲み会みたいな趣旨で、知らない会社の飲み会の2次会に間違って紛れ込んじゃったってことですねきっと。