雨のパレード @渋谷 CLUB QUATTRO

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雨のパレードというバンドを渋谷クワトロで見に行った。

ワンマンで即完のソールドアウトだったらしい。客層は若くてお洒落な女の子が多かった。

 

ジャンルでいうと音響系のポストロック。透明感と浮遊感がありシンプルな音で聴きやすいバンドだと思う。邦楽っぽくないタイプの洋楽に近い邦楽。なによりボーカルの声がいい。そして、レーベルは残響レコードというバックグラウンドも説得力がある。

 

僕はこの、雨のパレードというバンドのライブをはじめて見たのだけど、このバンドは確実に売れるので、この音楽性をキープしてほしい。と思った。

彼らは半年前にメジャーデビューして、最近1stアルバムを出したばかりなんだけど、インディーズの頃に相当な試行錯誤を経ていまの形になったのだろうか。クオリティーが高すぎる。

 

そして、メンバー4人のポテンシャルが高い。ボーカルはいい声だけにとどまらず、たまにいいタイミングでアナログシンセを使う。(envyとかSigur Rosみたいな使い方)

ギターも周りに機材を囲んでいろんな音を出すし、ドラムも横にパッドを設置して、エレクトロなリズムも出す。ベースは、4弦と5弦を使い分けて足元のエフェクターで色んな音を出しているし、(実はベースがこのバンドの核となる音を色々だしてそう。)

各メンバーそれぞれが色々兼任しているのがRADIOHEADっぽい。

 

一見複雑なことをやってそうだけど、そこに嫌味がなく、消化した結果のシンプルな音になっている。洗練されたバンドなんだなって思った。

 

そして、ドラムの女の子が可愛い。(ここ重要)

ドラムはただでさえ人口が少ない。バンドがやりたくてもドラム叩ける人がいなくてバンドができない昨今。深刻なドラマー不足というなかで、あんな可愛い女の子のドラムがいるのはズルい。

 

と、このバンドのいいところはたくさんあるが、結局のところ、ボーカルの声がいいというのがすべてであって。それがこのバンドとしての完成度を高めているのだと思った。そのいい声をよく聴かせるための演奏に徹している感じがして、それが彼らの独自のグルーヴを出している気がした。

それは当たり前のようで、簡単なことじゃない。一番繊細な部分だと思うし、ボーカルの声がいいというのは一番貴重な存在だとも思う。

 

このバンドは確実に売れるので、この音楽性をキープしてほしい。

(大切なことなので2回言いました。)