デデマウスの盆踊り ’16 @ CANTEEN STATION

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DE DE MOUSEが盆踊りをやるというので見に行ってきた。

 

普段のDE DE MOUSEは、バキバキのテクノをリアルタイムで演奏するいわゆるトラックメイカーで、Seihoとかトーフビーツなどと同様に分類されるタイプのミュージシャンというイメージ。

 

どこか哀愁のあるノスタルジックな音なんだけど、それを切り裂くようなノイズで細かくぶった切るスタイル。その陰と陽のメリハリがはっきりとしているところがエモい。尖ったノイズを操る姿がカッコイイ。

 

で、今回は盆踊りをやるという。

 

一体、どんな盆踊りなんだろうと。

ちなみに去年は水曜日のカンパネラと一緒にやったらしい。

 

 

しかし、

去年は青山の国連大学前の広場で行って、今年も同じ場所で開催の予定だったのだけど、前日になって場所がキャンセルになってしまうというトラブルが。

 

 

 

なんというトラブルか。

 

青山から神田に急遽場所が変更に。

イベントの前日の夜に場所が変わるなんて…。そんなことある?

きっと本人もスタッフも準備とか大変だったに違いない。どんな事情があったのかはわからないけど、お察しします。

 

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場所は神田駅から徒歩1分のビルに囲まれた一角の駐車場のようなスペース。

僕は去年は行っていないけど、去年の動画を見る限り規模が極端に縮小してしまった。

しかし、場所を確保できただけでもありがたい。よく一晩で場所を見つけたもんだと、スタッフのみなさんありがとう。そして、場所を提供してくれたCANTEEN STATIONさん本当にありがとう。普通ならキャンセルになりかけない。開催してくれただけで嬉しかった。というファンの心境。

そういうトラブルがあったのもあって、現場の雰囲気は暖かかった。集まったお客さんはみんな事情を察している人たちが集まっているので。

 

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一晩で急遽借りた場所だし、許可を得るのも大変だったと思う。近隣の迷惑にならないようにあまり騒がずに、最小限の音量で、控えめに行われた。

そんな環境なので、本来の力を発揮できないことにDE DE MOUSE本人が一番やきもきしただろうし悔しかったことだろう。

 

でも、こういうイベントはやることに意義があると思った。

人の気持ちを動かすことって相当なことだ。

 

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踊りのお姉さんたちが加わり、踊りを教わりながら盆踊りがはじまる。

 

盆踊りは、子供のころ地元の近所の公園で毎年やっていたけど、僕が高校生くらいになる頃には廃れてしまいやらなくなってしまったし、そういえば上京してから東京で盆踊りをやっているのを見かけたことがなかった。僕が知らないだけでどこかではまだやってる地域があるのかもしれないけど。

そういう文化を継承していくという試みはとても素敵なことだと思う。盆踊りだって立派なダンスミュージックだ。現代の音楽で踊る盆踊り、斬新だと思った。

 

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結局のところ楽しければいいのである。楽しさはみんな平等だ。小規模だからこその楽しさがあった。距離が近いから最初はお互い恥ずかしがっていたけど、時間が経つにつれて打ち解けてゆく、不思議な一体感があった。みんな笑顔。優しい世界。

 

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来年も続けてほしいと切に願う。

こういうイベントは地域住民の理解があってこそなのかもしれないけど、これも立派な町おこしになっていると僕は思う。

とにかく今回は無事に開催してくれて本当によかった。

ありがとうデデマウス。