deepsea drive machine 20th anniversary show@新代田FEVER 2018.10.20 SAT.
新代田FEVERにて、deepsea drive machineの20周年記念企画のライブを見に行ってきた。対バンは、BUDDHISTSONとavengers in sci-fi。
1つめは、avengers in sci-fiから。
たぶん足元のエフェクトペダルが日本一多いバンド。足元だけじゃなく手元にもシンセとかサンプラーが要塞のように囲んでました。エフェクトのサウンドが多彩すぎて宇宙みたい。どうやって出したのかわからない不思議な音をいっぱい出していた。
彼らの凄みは、その膨大な機材を全てリアルタイムで音を出しているところだと思う。当たり前のことを言ってるかもしれないけど…、いや、当たり前じゃなくない? なんというかエレクトロだしデジタルな音なんだけど、やってることはあくまでアナログなんすよね。バンドなのでもちろん人力なわけですよ。だからバンドとしてのグルーヴがあるわけで、そのグルーヴって機械ではどうしても出せないニュアンスだと思うんです。そこでその、「どうやって出したのかわからない不思議な音」に繋がってるのかなって。ときにバンドのグルーヴって一期一会だったりすると思うんですよ。そんなこととかを、あの膨大な機材を使ってすべて狙ってやってるとしたらって思ったら頭がクラクラしたんですよ。3ピースの音じゃねえって思ったんす。
あと、ギターでDJのスクラッチみたいにキュキュキュキュやってたのがカッコよくて嫉妬した。
そして、BUDDHISTSON
日本のオルタナバンドの最高峰。
このバンドはボーカルの声が素晴らしいうえに、リズム隊が鬼のように分厚くて、ギターのシューゲイズで海のように包まれるし、そこにピアノの切ないメロが重なるし、さらにチェロまであって切なさがブーストするという。全てを兼ね備えたバンドである。数え役満ですね。
特にエモが好きな僕にとって、みぞおちの下あたりがザワザワとするんですよBUDDHISTSONの音楽って。僕は勝手に「エモ」だと思ってるけど、きっとピンポイントで刺激を受けたからなんだと思う。BUDDHISTSONの音楽の“エモい要素”に敏感に反応してしまったんだろうなって思う。
そんなエモい音たちが畳み掛けてくる曲があって、「DARKFOREST」という曲の、終盤ギターがシューゲイズした“動”のあと、ギターが“静”の美しいクリーンのアルペジオになって、そこにピアノが重なって、またギターがガッって歪む瞬間にチェロが重なるところ。(上の動画の3:40くらいから)あそこ、すげえ好きなんすよね。しかもポリリズムなのがたまらん。あのアウトロに全てが凝縮されているのかも。EMOの歴史の全てが詰まっていると言っても過言ではない。
勝手なことばっか言ってすいません。好きってことで許してください。
最後にdeepsea drive machine
初見だったんすけど、カッコ良くてファンになってしまった。
というか実は今回、このバンドのメンバーに職場の同僚がいて、誘ってもらったので見に行ったっていうのがあったんですけど、2年くらい一緒に働いていたのにこんなカッコイイバンドをやっているなんて教えてくれなかったので全然知らなかった。今後職場での彼の見る目が変わって変に意識して関係がギクシャクしてしまいそう。いや本当にカッコいいバンドだなって思いました。
今回はこのdeepsea drive machineが20周年というイベントということで、途中でゲストドラマーにアベンズの長谷川さん、LITEの山本さん、aireのGinnさんがそれぞれ加わりツインドラムでやったりしたのも面白かったし、めちゃめちゃカッコよかったんすけど、最後に脱退したオリジナルメンバーが参加して1stアルバムの曲を演奏したのが凄いなって思った。そんなサプライズなかなかないですよね。バンドっていいなって思った。
それにしても20年ってすごくないすか。同じバンドを20年続けるって本当にすごいことだと思う。20年前の過去ことや、20年後の未来のこととか考えたら立ちくらみをして気を失いそう。
あらためて20周年おめでとうございます。