Björk japan 2023 - cornucopia - in 東京ガーデンシアター 2023.3.31.(Fri)

ビョークのライブを見に行ってきました。

 

今回のビョークの来日公演「orchestral」と「cornucopia」という2種類のセットがあるという構成らしい。

 

二人のbjörk、二つのbjörk

それは最新型のcornucopiaと古典的なorchestral。

答えはあなたのお気に召すままに、

as you like it.

https://smash-jpn.com/bjork2023/

「orchestral」は東京1公演、神戸1公演

「cornucopia」は東京2公演

 

で、今回僕は「cornucopia」の東京のほうの公演を観にいきました。

 

実は、「orchestral」の神戸のほうも行ってきました。

神戸の模様は下記に書いてます。

https://nora-inusuke.hatenablog.com/entry/2023/03/27/205944

 

で、今回の「cornucopia」のコンセプトは下記のようです。

Lucrecia MartelとBjörkが監督し、James Merryを共同演出として迎え入れ制作された作品で、2019年春、NYのThe Shedで行われたワールドプレミア公演にてその幕を開けた。 ステージデザイナーのChiara Stephenson が生み出す環境デザインの中にメディア アーティストTobias Gremmler が創作するデジタルビジュアルデザインが映える。 NY誌はこれを「街のステージを飾る最も素晴らしい光と音の展示」と呼び、The New Yorker誌は「ファンタジーを変遷するための武器」として表現したビョークを称賛した。 Björk自身の音楽を今まで以上に深く掘り下げ追求したコーニュコピアが日本でも遂に披露される。

 

いや、本当にすごかったです。ライブ。

すごすぎて語彙力を失いました。

なんて言っていいのか、あれを言葉で伝えるのがとても難しい。

やばすぎて手に負えない感じでした。「手に負えない」って言葉がしっくりくる。

もう我々は、ただただ目の前の光景に圧倒され、固唾を飲んで見守っているのでした。ふと会場を見渡すと、観客全員が微動だにせずに凝視していたのです。

ビョークは常になにかを召喚していたし、なにかやばいものが降臨して、開幕からラスボス戦が繰り返されており、僕のライフはとっくにゼロだったしオーバーキルにもほどがあります。

ライブがカオスすぎて、高熱が出たときに見る夢みたいでした。

 

まず、ステージのセットですが、

パーカッションが1人、エグいリズムを出しておりダブステップ感を出していました。

その横に、なんか色々やってる人がいて、打ち込みのデジタル音やらサンプリング音やら、水をバシャバシャやってたり、全体の空気感を演出していました。

そして、フルートを吹く7人。このフルート吹いてる人たちが妖精みたいでした。

それと、真ん中にハープが1人。このハープが全体のエモさを出してました。

それから、20人の合唱団。この合唱団はどうやら日本人で、おそらく今回のツアーでは各国ごとに現地の合唱団を派遣していたのでしょうか。この20人の合唱が非常に素晴らしかった。

背景の巨大なスクリーンには、アートな映像が流れていました。全体的に花をモチーフにした映像が印象的で、巨大な花が咲いているような、巨大な花の細胞のようなモチーフだったりで、ステージに花が咲いているような映像がカッコよかったです。

なので、まるで花のつぼみの中にいる小人達が踊りながら音楽を演奏しているのを上から覗き見ている錯覚になりました。ファンタジーの世界観に没頭しました。

 

今回のビョークの衣装は、黒いモフモフした、舞茸みたいな衣装で可愛かったです。

アンコールのあとは、タンポポの胞子みたいにフワフワで可愛かったです。

 

このモフモフ、フワフワな衣装だったので、ビョークが花の種のように見えました。

 

今回のセトリは、Utopiaのアルバムが多かったです。

下記がセトリです。

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SE:Family

The Gate

Utopia

Arisen My Senses

Ovule

Atopos

Show Me Forgiveness

Isobel

Blissing Me

Body Memory

Hidden Place

Mouth's Cradle

Features Creatures

Courtship

Pagan Poetry

Losss

Sue Me

Tabula Rasa

- Encore -

Future Forever

Notget

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Arisen My Sensesのとき、

パーカッションがダブステップばりのバッキバキのエグいリズムを出している横で、ハープが演奏している構成がとんでもなくエモかったです。あらためてハープって最強の弦楽器なんだなって実感しました。ハープの演奏がエモいというのは、ビョークの音楽の重要なポイントなのかもしれないです。

 

 

Hidden Placeで、20人のコーラス隊とビョークの歌だけという、ヒューマンボイスだけの編成というアレンジがエグかった。ビートボックスでビートを刻み、コーラスが畳みかけるようにメロディを構成してくるのが凄すぎた。これの凄さを言葉で説明できない。狂気すら感じた。この曲大好きなのでめっちゃ感動しました。

 

 

それと、Pagan Poetryのアレンジがカッコ良すぎました。最初サビの部分をアカペラで歌い始めて、その時点で拍手と歓声があがったんですが、そのあと一瞬のブレイクを挟んでイントロのアルペジオが始まった瞬間鳥肌が止まらなかったです。この曲のイントロのアルペジオって特にカッコいいですよね。そう、やっぱハープがエモいんです。

 

 

今回、会場は東京ガーデンシアターという場所だったのですが、

この会場とても良いです。オペラハウスのような構造なのでスタンド席がとても見やすい。僕は幸運にもスタンド席のど正面の前から3列目という、非常に見やすい位置で、ステージの全貌を一部始終見ることができました。

 

そして、「orchestral」と「cornucopia」の2公演、両方見に行くことができて、本当に良かったし嬉しかった。ビョークまた日本に来てね。