ももいろクローバーZ “日産スタジアム”

ついに行ってきました。ももクロのライヴ。

前回はライヴビューイングでしか見れなかったんですけど、ようやく現場を体感することができました。

 ( 前回のライヴビューイングに行ったときのブログ

 

ももクロのライヴ、どうしても見たくて見たくて仕方がなかったんですよ。

やっと念願叶いました。

 

場所は日産スタジアムなんですけど、とにかくもうチケットを取るのが大変だった。全然取れない。日産スタジアムってお客さんのキャパが7万人も入るんですよ。7万も入るんなら案外チケット簡単に取れるんじゃないかとかちょっと甘く考えていた。ももクロの人気を舐めてました。

結局僕は最後の最後にギリギリに追加してくれた見切れ席をどうにか手に入れて会場になんとか中に入れたんですけど。見切れ席というのはステージの真横の席で、「一部演出が見にくいけどそれでも中に入りたい人に追加で急遽用意したよ。」という席です。多少価格も安くなっていて、「まあ、中に入れないよりマシ。」「最悪見えなくても会場の雰囲気を味わえればそれでいいよ。」という席です。その席のチケットもすごい倍率での争奪戦だったらしいんですけど奇跡的に取れたんですよ。

実際、思ったよりけっこう見えたし、音もちゃんと聴こえた。見切れ席に関しては特に問題はなかったです。十分満足しました。

 

日産スタジアムははじめて行ったんですけど、まずキャパが7万人というのにビビった。フジロックで1日の動員が3〜4万人くらいだと考えても、それの倍の動員で更に一カ所に集まるとかどんな規模だよ…って前日まで全然想像がつかなくてビビってました。

ちゃんとトイレ行けるのかとか、飯は食えるのかとか、前日の夜はまるで海外旅行にでも行くかのような緊張でなかなか眠れなかった。いままで体験したことのない未知の規模に完全にビビってました。

 

で、実際会場に到着すると、確かに人は目もくらむ多さなのに、拍子抜けするくらいスムーズに入場できたし、混乱も全くなくて、暗黙の譲り合いの精神が随所にあった気がした。なんかお客さんがみんなすげえマナーが良くてビックリした。とにかくみんな楽しそうで、幸福感が充満していた。モノノフと呼ばれる人達は全力で楽しむためにマナーを守る意識が高いんだなって感じた。ライヴを見てもいないただ会場に足を踏み入れた段階なのに感銘を受けた気分になった。

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そして日産スタジアムがものすごい開放的で気持ちがよかった。

正直、音響はちょっと悪かったけど、野外のスタジアムだし仕方ないよねという許容範囲内だと思った。それより、広すぎて音が遅延することを心配してたけど、スピーカーがたくさん設置されていたのでそれもほとんど気にならなかった。

 

ただ、会場に入ってビックリしたんですけど、アリーナ席が……ポッカリ無かったんです…。

日産スタジアムサッカー場なので真ん中にピッチの芝生があり、コンサートが行われる場合は芝生の上に板を貼って席を並べるのが普通らしいんですが、ピッチの芝生がそのまま残っていたんですよ。ステージの前がぽっかり空いていたんです。

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↑こういう座席の作り方を想像していたら…。

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↑なんと…こういう座席だったんです。

 

僕は2階のスタンド席だったんですけど、本当にビックリしました。「えっ?アリーナ席、まだ準備できてないの?」って思いました。

ステージの前に客がいないなんて異様な光景でした。大胆すぎる発想に会場は戸惑いの声でザワついていました。一番ビックリしたのはアリーナ席のチケットを取った人だと思います。席は抽選で決まるのですが「アリーナA席だ!最前列だ!!うおおおお!」と喜んでたらまさかこんな配置とは誰が想像したでしょうか。心中を察します。

 

そして、丸ごとピッチを残して一体なにをやるのかと思ったら、

 

サッカーをしました。

 

ライヴの中盤あたりで、ハーフタイムショーという演出の一部として、元日本代表選手が登場して「ももクロチームVS元日本代表チーム」でサッカー対決をするという。

北澤、福田、三浦淳宏など元日本代表選手がアナウンスと共に出てきて、更に松木さんがマイクで実況解説をはじめたのです。その後、ももクロが登場し曲を歌いだすんですけど、真ん中ではサッカーやってるんですよ。

ライヴの演出のひとつとしてサッカーやったんですよ。

こんなコンサート見たことも聞いたこともないです。前代未聞だし、今後もう二度と見る事が出来ないだろう…。斬新すぎて笑った。これはのちに語り継がれる演出だと思った。

面白かったし僕はサッカーが好きなので嬉しい演出だったんですけど、しかしこれは賛否両論だろうなって思った。僕はやっぱり満杯に埋まった客が盛り上がってる光景が見たかった。サイリウムの海が見たかっただけにちょっと残念に思ってしまった。そのサッカーの演出も1曲分くらいの時間だけだったし…。

 

ただ、スタンド席は満席なので、7万人規模のサイリウムの海はスタンドを埋め尽くしていたので、その光景は圧巻でした。そして歓声の熱量も凄かったです。会場が広いので歓声が風に乗って奥からゴーーっと押し寄せてくる感じも現場じゃないと体感できない独特なものでした。

 

そして、今回サプライズゲストとして布袋寅泰が登場しました。

最近のももクロのライヴには、意外なゲストが登場するのが恒例になっていて、前回は坂本冬美とか広瀬香美が出てきたりしたんですけど、布袋寅泰は楽曲を提供してることだしそろそろ出てくるんじゃないかと期待していたら、オープニングから登場して興奮しました。

中学生のころBOOWYのファンでした。布袋のギターもコピーしました。青春時代が蘇りました。

布袋さんは「サラバ、愛しき悲しみたちよ」という曲を提供しているんですけど、布袋自ら演奏するギター、カッコ良かったです。めちゃくちゃタイトで、ノイズが混じったジャキ!としたテレキャスの音が忘れられません。

こういう大物ミュージシャンをどんどん取り込んですごい勢いで規模が大きくなっていくももクロの動向はますます見逃せないと思った。次はどんな人と共演するんだろうという期待感も魅力のひとつだと思う。

 

僕はこういう、いわゆるアイドルとよばれるコンサートははじめて行ったんですが、ももクロの場合、お客さんを楽しませたいサービス精神が根底にあるのかもなあと感じた。コンサートという枠をはみ出して、ショーのようなエンターテイメントに近づいていっているのかと感じた。

ももクロの5人を肉眼ではじめて確認したときに「本物だ!」って思ったんですけど、なんか現実味がなくてディズニーランドのパレードでミッキーマウスとかを見てる気分になった。花道とかで誰かがちょっとでも近づいてくるたびに「あ!ドナルドがきた!」みたいな錯覚になった。

ああ、アイドルってこういうことなのか…と妙に納得してしまった。

 

ももクロのライヴ、本当に楽しかったです。また行きたいです。

次回は見切れ席じゃなく次はちゃんと正面から観たいです。