氣志團万博2013_9/15(日)
千葉の袖ヶ浦海浜公園にて氣志團万博というフェスに行ってきました。
このイベントは氣志團が主催の野外フェスなんですが、かなり楽しかった。ほんとうに楽しかった。
9/14(土)と9/15(日)の2日間開催していたんですが、僕は2日目の9/15(日)だけ行きました。
前日までの天気予報では、15日は台風18号が近づいている影響で大雨という予報で、かなりテンションが下がったのですが、奇跡的に全く雨に降られないどころか、なぜか晴天でした。前日まで雨にビビって万全の雨対策用のカッパや長靴などの装備で固めて行ったのに、雨具は一切必要がないくらいの晴天に恵まれ、最高のコンディションで楽しむことができました。
すぐ近くに海がどーんと広がるロケーション。真夏の晴天ような入道雲が広がってました。台風とは一体なんだったのか。
会場に行く途中の道路の標識が、氣志團万博仕様になってました。それにしてもとってもいい天気。暑いくらいでした。
ステージはメインステージがひとつ。
このステージで出演者が順番に出てきます。
ほかにも、フードエリアがあったり会場は結構広かったです。
会場全体のMAPのURLも貼っておきますね。
http://www.kishidanbanpaku.com/areamap/index.html
14:30頃会場に到着しました。
さっそくステージを見に行くとシャ乱Qがはじまるところでした。
・14:40
正直、こんな機会でもない限り観ることはないだろう。でもヒット曲もいっぱいあるし、知ってる曲もいっぱいあるからなんだかんだ楽しいだろうと。せっかくだから生つんく見ときたい。で、実際見たら全部知ってる曲で驚いた。往年のヒット曲オンパレードのセットリストで盛り上がり楽しかったです。
勝手な想像ですけど、本人達も「こんな機会でもなければライヴなんてなかなか見せられないからいっぱいサービスするよ」っていう気持ちだったのかは知らないけど、全力でパフォーマンスをしてくれたように感じた。クルッと回るターンとか、足を滑らすダンスとか当時の動きだー!って懐かしくて盛り上がった。
モー娘のプロデューサーのつんくではなく、シャ乱Qのつんくとして全力で歌う姿なんて、ひょっとしたらもう一生見る機会なんてないかもしれないと思ったら貴重なものを見た気がした。
ただ、音が全体的にものすごくリバーブがかかりすぎていて風呂場状態になっていたのがちょっと残念。
シャ乱Qが終わってトイレに行ったら、トイレがすごい長蛇の列でした。並んでたら次のVAMPSが始まった。
・15:50
このバンドは、L'Arc〜en〜Cielのボーカルのhydeと、元hide with Spread BeaverのギタリストK.A.Zとのユニットらしいですよ。
僕はL'Arc〜en〜Cielのライヴは見たことがなかったし、生ハイドが見れる絶好の機会ということで楽しみにしてました。
やっぱ「ハイド、イケメンだなー」と、立ってるだけでカッコいいうえに、ちょっと歌うだけでラルクっぽくなるんだなって思った。一人でもラルクになるくらい存在感があった気がした。
しかし、ギターの音がちょっと軽かったのが残念。
会場にこんなのがいました。
・16:50
ももクロのライヴ、尋常じゃない盛り上がりでした。完全にこの日の出演者の中で、ももクロがすべて持っていってしまったと思う。この日一番の盛り上がりでした。とにかく楽しかった。
今回僕は頑張って結構前のほうまで行ってみました。前に行くほど人の波は圧迫している、しかし午前中の雨の影響で泥が田んぼみたいにぬかるんでいる場所があって、そこだけポッカリと人がまばらになっている場所があったんです。僕は長靴を履いていたので泥の中でも平気だったので、ステージから結構近い見やすい場所にもかかわらずゆったりと見ることができました。雨にビビって長靴を履いて行って本当に良かった。
肉眼で表情が確認できるくらいの距離で5人が登場し、5人が並んでいる姿を見た瞬間、カッコ良くて鳥肌が立った。立ち姿に貫禄があったんですけど、いままで見たことがない種類の貫禄というか、4年前サマソニでビヨンセを見たときの「バービー人形が立ってるみたい。」という“人間じゃない感”に似てるというか。不思議なオーラがあったんですけど上手く説明できません。
そして客の尋常じゃない盛り上がりに鳥肌が立った。熱量がハンパない。客の一体感が凄すぎる。前線の最も盛り上がっているところでももクロのライヴの勢いを肌で体感できて本当に満足した。エビぞりジャンプもちょうどいい角度で見ることができた。
あまりにも楽しくてライヴはあっという間に終わった。一瞬で終わってしまった。
腹も減ったのでフードエリアでご飯を食べていると黒夢がはじまった。ご飯をそそくさと食べていそいそとステージに向かった。
18:00
2曲目を演奏したあとMCでボーカルの清春が「ちょっとやりにくいっすね…」とこぼしていた。
そりゃあ直前にももクロであんだけ盛り上がったあとならどんなバンドでもやりにくいだろうよ。そもそも、VAMPS→ももクロ→黒夢という並びは本来ありえない。
ビジュアル系のベテランバンドに挟まれているももクロのほうがアウェーの筈が、フタを開けてみるとももクロのほうが圧巻のライヴをやってしまい、他を全部食ってしまった。
黒夢のほうがアウェーな状況にきっと清春は戸惑っていたに違いない。あからさまに清春の機嫌が悪そうに見えた。所在ない違和感をぶっきらぼうな態度でカッコつけて誤摩化しているように見えた。
僕は中学生の頃好きだったバンドなのでそれがちょっと悲しかった。3、4曲目を終わったあたりで、清春がマイクを床に叩きつけてステージを去って行ってしまった。
「え…?終わり?」
もしかして清春怒って帰っちゃった?
ザワザワしているとアンコールとともに、わりと早く戻ってきた。「あ、なんだ演出か」
しかしそんな事をやればやるほど自分の首をしめてると思った。ももクロに負けない圧巻のライヴを見せつけないといけない状況に追い込まれてると思った。もう誤摩化しは通用しない。
しかし、ぜんぜん声が出てないんですよ清春、サビとか「ヘイ!!」と客に丸投げたり、両手を広げて十字架のようなポーズをして声が出ないのを誤摩化すんですよ。
まさか清春も、いままでそれなりのキャリアをつんできて、ベテランの位置にいた筈なんだけど、まさかこんな試練に直面するなんて思っていなかったかもしれない。
それまでふてぶてしく歌っていた清春が、後半の2曲あたりで本気を出したように思った。ももクロに対抗して必死に歌っているように見えた。
でもやっぱりサビとか声が出ない。それでも声が枯れながら必死に歌っている。
その姿に僕はグッときて心のなかで叫んだ「清春がんばれ!!」
とか、ほとんど僕の勝手な想像だし、勝手にももクロを引き合いに出してドラマチックに妄想したけど、清春が必死に歌う姿は貴重だと思った。
黒夢、すごくカッコよかったです。清春が最後「ありがとうございました」と言って去って行ったときツンデレだなって思った。
・19:10
いよいよ、このイベントの主催、主役である氣志團です。
しかし、ひとつ問題が。最後まで見てしまうと帰れなくなる恐れがあるんです。
ここは千葉の袖ヶ浦、東京からそれなりに遠い。袖ヶ浦周辺は本当に何もない田舎なんですよ。それが何万単位の人が一斉に帰るとなると混雑が予想される。
なので前半の数曲だけ見て帰ることにしました。ものすごい最後まで見たかったけど後ろ髪ひかれる気持ちで途中で抜け出しました。
One Night Carnivalという曲だけはどうしても聞きたかったので、1曲目でやってくれないかなーーって期待したけどどうやら最後にやったらしい。残念。
前半の数曲しか見ていないんですけど、ものすごい楽しかったです。最後まで見れなかったのが本当に悔しい。
まず、演奏がすげえ上手いんですよ。もの凄いしっかりしている。この日シャ乱QとかVAMPSとか黒夢とか色々見たバンドの中で一番演奏がしっかりしていた。そしてライヴが楽しい。お客さんを楽しませるためにしっかりとやりきるという説得力があった。
途中、今回主催者であるボーカルの綾小路翔がMCで、「俺の街どう?なんにも無いだろ?でも、なんにも無いってことは何でもありってことだから」って言っていた。
僕ははじめて千葉の木更津に行ったんだけど、たしかになんにもない田舎でした。でも広大な田園風景があって、海があって、カッコいい工場地帯があって、広い空がある。すごくいい街だなって思った。帰るのが名残惜しかった。
そんな田舎にそうそうたるミュージシャンを呼んで、それを見る為にたくさんの人を集めることが夢だったらしい。僕は北海道が出身なんだけど、自分の地元に置き換えて想像したらそれは大変なことだと思った。
このイベントの主旨のひとつに、出演者はみんな氣志團のマブダチで、集まったそれぞれのファンもみんなマブダチになろうぜということらしい。
こんだけの畑違いの色んなジャンルの音楽がごちゃ混ぜに集められたイベントで、ファン層もみんなバラバラなことに最初は違和感があったんだけど、帰るころには、会場の全員とハイタッチして握手したい気持ちだった。フェス自体が楽しくて満足感と多幸感に満ちた気持ちのいいイベントだった。
また来年も行きたいです。