Atoms For Peace@新木場STUDIO COAST
Atoms For Peaceのライブを新木場STUDIO COASTで見てきました
このバンドはRADIOHEADのトムヨークのソロプロジェクトとして結成されたバンドなんですけど集まったメンバーが超豪華なんす。
・フリー/B(Red Hot Chili Peppers)
・ナイジェル・ゴドリッチ/key、Pro(RADIOHEAD、BECK、U2、他)
・ジョーイ・ワロンカー/Dr (BECK、REM)
・マウロ・レフォスコ/パーカッション(Forro in the Dar、Red Hot Chili Peppers)
2010年のフジロックで見たときよりもバンドとして完成されていてビビった。
Atoms For Peaceを見るためだけにフジロックに日帰りで行った話
もともとトムヨークのソロアルバムをライブで再現しようと集まったバンドで、短期的なサプライズだと思っていたので、まさかもう一度見れるとも思ってなかったし、ここまで本腰を入れてくるとは。
しかも新木場STUDIO COASTというキャパ2500人程度の規模で見れるなんてそうそう無いですよ。そりゃあチケットも即完売ですよ。めっちゃ近くでトムヨークやフリーの演奏が見る事ができて嬉しかった。
とにかくフリーがカッコ良かった。あの人はバケモノかと。あの身体能力はなんなんだ。なんであんなブランカみたいな動きをしながらあんなに安定した滑らかな演奏ができるんだ。全身を使って体全体から音を出しているように見えた。
出るところは出るし、引くところは引くメリハリがあるし、トム・ヨークを引き立たせるミニマルな演奏のときは溶け込んだタイトな演奏なんだけど、前に出てくるときは存在感がものすごいんですよ。ベースフレーズが飛び出してくるっていうか実際フリー自身もピョンピョン飛び跳ねてるんですけど、ズシンとした全身が震える低音を感じたときはフリーが暴れてるときなんですよ。
もうフリーから目が離せないんですよ。
そんなところにトム・ヨークの歌が乗るんですよ。冷静に考えたらとんでもないものを目撃しましたよ。トムが声を出しただけでRADIOHEADなんですよ。ナイジェル・ゴドリッチもいるから音はRADIOHEADのスケール感なんです。エレクトロニカの曲をやってるときのRADIOHEADのライヴそのものなんすよ。フリーがいるからリズム隊が強化されているんですけど、トム・ヨークはもう一個RADIOHEADクラスのバンドを作っちまったようです。
新木場でやる規模のライヴじゃねえっすよ…贅沢すぎて震えた。
僕は終止半笑いだったと思う。
あと、トム・ヨーク、来日公演のたびに日本語が上手くなってるんすけど。日本語っていっても、「こんばんわー」と「どうも」と「ありがとう」くらいなんだけど、「こんばんわー」が自然すぎて笑った。飲み会に途中から顔を出した友達かと思うくらい自然なこんばんわーだった。
トムがとにかく楽しそうに演奏をしていたのが嬉しかった。多幸感に満ちたライヴでした。