DE DE MOUSE@多摩六都プラネタリウム

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DE DE MOUSEプラネタリウムでライブをするというので見に行ってきた。

最近、プラネタリウムでライヴをするミュージシャンが増えているらしい。星空を見ながら音楽を楽しむという。画期的で斬新だと思う。特にDE DE MOUSEのようなエレクトニカはプラネタリウムというシチュエーションはピッタリだろうなあと。

 

僕はプラネタリウム自体行ったことがなかったので、現場の雰囲気がさっぱりわからない。一体どんなライヴなのだろう。プラネタリウムの星を見るのも楽しみだし、DE DE MOUSEの音楽とどのように融合するのかも楽しみだ。期待を膨らませながら現場へ。

 

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現場に向かうと、プラネタリウムの施設の横にドデカいタワーが突如現れた。スカイツリー並みにデカい。何もない閑静な住宅街に唐突に立っている姿はあまりにも急で、違和感が半端なかった。使徒みたいでゾクゾクした。

 

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多摩六都プラネタリウムに到着。ここのプラネタリウムは日本で最も大きい施設らしい。その大きさは世界でも4位。「最も先進的なプラネタリウム」としてギネスに認定もされているらしい。

 

今回のイベントは、5thアルバム「farewell holiday!」のリリース記念のイベントらしい。アルバムはわりとドリーミーでファンタジーな曲調なので、綺麗な星と合いそうだなあとか想像していたら度肝抜かれた。

 
プラネタリウム界に一石を投じたぶっ飛んだ内容だった。
 
最初普通に綺麗な星空を映していて、「ああ、キレイだね」と思った矢先にその星が全部メテオのように降ってきた。いつも見慣れた夜空がこの世の終わりのような風景に一変した瞬間、僕の心は鷲掴みにされた。
 
巨大なスクリーンに映し出された映像はプラネタリウムの星空だけじゃなく、DE DE MOUSEが用意したVJの映像が中心だった。
 
巨大な土星の鋭い輪がいい角度で迫り来るのが一番やばかった。あんな角度で見る土星はじめて。リアルな星空にデカイ土星やら太陽が縦横無尽に暴れまくる。ふんだんに出るオーロラ。回るメリーゴーランド。爆発する星。カオス。宇宙やばい。
 
DE DE MOUSEの音楽性って、一見ファンタジーだが、尖がった狂気が共存している気がする。ノスタルジーな哀愁の裏にゾクっとする切れ味がある。ファンタジーと狂気って紙一重なのかもしれない。
 
途中で子供が1人泣きながら退場していった。刺激が強すぎたのだろうか。
 
斬新な表現だと思った。最先端な表現かもしれない。ライヴステージのバックにVJを映すという表現はいまや主流だけど、プラネタリウムでこんなことやった人って前代未聞なんじゃ…。すごい。テクノロジーの限界を攻めている。新しいエンターテイメントを見せられたと興奮した。貴重な体験をさせてもらった。