OL Killerナイト@SOUND MUSEUM VISION
渋谷のVISIONというクラブで、OL Killerが主催のイベントがあったので行ってきた。今回はメンツが豪華である。tofubeatsとSeihoという組み合わせが熱い。
それではタイムテーブルをご覧ください。
OL Killer 1:00〜
tofubeats 2:30〜
Open Reel Ensemble 3:05〜
seiho 3:45〜
大変だ、1時から4時まで見たいものがノンストップだ。体力がもつだろうか。
22:00 オープン
22:30 とりあえず中に入ったが中はまだ空いている。
0時くらいから人が増えてきた。
VISIONははじめて入ったが、すごく広い。フロアが4つも迷路のように奥まで入り組んでいる構造。内装がキレイで新しい。スタッフも感じがいい。すごく快適。
久しぶりのクラブでのオールだ。4時までもたせるために1時までのんびり座って体力を温存することにした。
1:00〜
OL Killer
トイプードル、ワイルドパーティーの2DJにホワイトタイガーを加えたDJユニット。
OL Killerは前回代官山で見て以来の2回目。
「OL Killerを見にDUM-DUM PARTYに行った」@代官山UNIT - 音楽と映画のブログ
前回はワイルドパーティさんが不在だったため、3人体制ははじめて。前回はハウスの選曲が多めのイメージだったが、今回は前半ハウスDJ、後半バキバキのEDMという構成だったと思う。
岡村ちゃんの曲も3曲くらい流していた。やっぱり岡村ちゃんの曲が流れると盛り上がるし、テンションが上がる。そして岡村ちゃんがマイクで「カモッ!!!!」「ヘイ!!!!」「ベイベッ!!!!」と煽ってくるのだけど、「思わず歌ってしまってますやん」というサービスも。1曲分くらいは岡村靖幸のコンサートを断片的に味わった気分に。
途中「ぶーしゃかLOOP」という曲が流れたんだけど、それがアレンジが変わっていてカッコ良かった。爆音のクラブという環境で聞くと全然印象が違う。ミニマルなDJに岡村靖幸の曲が混ざると、途端に音に立体感が増した気がした。そうやって岡村靖幸の曲を聴くと曲の完成度の高さを改めて実感した。
そしてなぜか、きゃりーぱみゅぱみゅの曲も流していた。
あと、後半のバキバキのEDMのターンのとき、ハドソン・モホークばりの重低音の海だったのも圧倒された。すごい楽しい。
2:30〜
森高千里や藤井隆に曲を提供している音楽プロデューサーとしても有名だけど、この人は、トラックメーカーとしての自身の活動が本質かもしれない。どうやって曲作ってんだかわかんないけどすごい系の人。前山田健一のイメージと近いと勝手に思っている。天才肌というか変態。
ゴリゴリなダブステップのトラックが天才すぎて踊れない。まるでぶっ壊れたケミカルブラザーズ。という一面と、ポップな曲でみんなで歌って踊るキャッチーなトーフビーツ。という二つの顔があった。振り幅が広い。
「朝が来るまで終わる事のないダンスを」という曲が聴けて嬉しかった。名曲。
3:05〜
Open Reel Ensemble
朝霧JAMで見れなかったので、見れてラッキーだと思った。
このグループは、オープンリールデッキというアナログの録音テープを使ってエレクトロニカを演奏するという。画期的。斬新。
まず見た目のインパクトがすごい。こんな大掛かりな装置で音楽を作ろうという発想が素敵。クラフトワークやYMOがかつてMOOGとかアナログシンセを使ってテクノを作ったように、このアナログな実験のような演奏こそがテクノ音楽のルーツなのかもしれない。前衛だけど懐古。
最近、音楽の機材もデジタルでどんどん進化しているけど、あえてアナログの、しかもテープを使うというロマン。ひょっとして若い人はもうカセットテープの存在すら知らないんだろうかと思うと震える。
3:45〜
SEIHO
最後、SEIHO。
ちなみにこの日のSEIHOは2時から渋谷のサーカスというクラブでも演奏しており、ライヴのハシゴしていたという多忙ぶりだったらしい。
最後にSEIHOの演奏を聴いて、音の繊細さに驚いた。明らかに他と違う。比べるものではないけど、あきらかに違った。
なにが違うのかわからないけど、絹のようななめらかでしなやか。音を比喩表現するのも的外れかもしれない。でも、チョコレートだって食感が色々あるでしょ。人それぞれ好みはあるけど、僕はこのSEIHOの繊細な音がすごく好き。チョコレートはトリュフチョコが好きみたいな感じで。
繊細だけどエモい。エモいから泣ける。叙情的でドラマチック。そんなライヴだった。途中のI Feel Raveという曲で本当に泣きそうになった。理由はわからないけど。
この日のベストアクトはSEIHOでした。