サマソニを大阪と東京の2日間行った話@SUMMER SONIC 2016 8.21(sun) - 2日目東京編
サマソニに行ってきた。2日間。
大阪と東京の2日間に行ってきた。
理由はRADIOHEADが2日とも見たかったから。
これは2日目の東京編です。1日目の大阪編のつづきです。
サマソニを大阪と東京の2日間行った話@SUMMER SONIC 2016 8.20(sat) -1日目大阪編-
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こっちは前日の大阪編
前日の大阪のサマソニに行き、大阪で一泊し、翌日起きたのは8時頃。
身体中が痛い。昨日の疲れが全然取れない。そして若干風邪ぎみだった。
東京への新幹線は自由席を選んだ。混んでて座れなさそうなら1本見送ればいいと思った。台風が今どんな状況かはわからないけど、大阪は今日も快晴だった。朝から暑い。東京はどんな感じなんだろう。天気予報をiPhoneで調べてもよく分からない。充電をあんまり使いたくないので調べるのをやめた。どうせ台風がきたとしても僕が行くことには変わりはないけど。
9:30 新大阪 新幹線乗車
大阪、名残惜しいけど少しでも早めに東京に着いておきたかった。もうなにも見ずになにも寄らずにまっすぐ新幹線に乗った。大阪は特に観光とかする余裕はなく移動だけで終わった。一瞬の滞在だった。
新幹線は運良く窓際の席に座れた。朝ごはんに車内販売のカツサンドを買って食べた。普通のカツサンド。これで700円は高すぎる。
少しでも体を休めたかったので寝ることにした。
12:00 東京駅到着
新幹線でちょっとだけ寝れた。寝たらあっという間に東京に着いたので、昨日まで大阪にいたことが不思議な気分になった。東京もいい天気だった。そして暑い。台風とはなんだったのか。
13:00 海浜幕張駅
駅で連れと合流。
13:30 リストバンド交換
昨日の大阪のリストバンドを外さないでいた。東京と大阪と2本つけておきたかった。
「大阪も行ったんだぞ」という自慢がしたかった。だって移動がしんどかったんだもの。勲章みたいなものでしょう?
リストバンド交換のとき、スタッフが巻いてくれたんだけど、僕がすでにリストバンドをしていたので、一瞬「あっ…」と躊躇してからリストバンドをつけてくれた。僕が去ったあとに、「大阪のもつけてたよあの人…」って言っているのが背中越しに聞こえた。このときの僕はきっとドヤ顔だったと思う。
さっそくマリンスタジアムに行った。
ひとまずスタンド席の様子を見に行った。
13:15〜 MARINE STAGE
[Alexandros]
マリンステージに行くとすでにアレキサンドロスがはじまっていた。
そのアレキサンドロスの演奏の音を聞いて僕はハッとした。
「あれ?昨日の大阪より音がいい…?」
完全に東京のサマソニのマリンステージのほうが、大阪のオーシャンステージに比べて単純に音量がデカく、ガツンとクリアな音だった。やっぱり大阪の音が小さかった?
アレキサンドロス、いい感じ。カッコイイ。
スタンドの見やすくていい席をキープした。今日はもうここでいい。あとは暑いのを我慢すればいいだけだ。凍ったイチゴを削って練乳をかけたやつが美味すぎて口から光がでた。
14:30〜 MARINE STAGE
「あ、やっぱり東京のほうが音いいわ」
TWO DOOR CINEMA CLUBは昨日も見たので、如実に違いが分かった。特にこのバンドは演奏がタイトでシンプルなのでハッキリと違いが分かりやすかった。
あんまり言うと大阪だけ見に行った人に申し訳ないけど。大阪の人ごめんなさい。ここは正直に言わせて欲しい。
「東京のほうが音いいわ。」
この日、こればっか言ってた。
だって僕、2日連続で4つ同じバンドを2回ずつ見たんですもん。
15:50〜 MARINE STAGE
というか、イエモンを2日連続で2回見るって、めっちゃ贅沢じゃないすか?
自分がすごく贅沢なことをしていることに気がついた。1日だけでも特別なんだ。どっちが音がいいとかそんな細かいことはどうだっていい。特にイエモンとなると存在だけで感動するので。
15:50〜 MARINE STAGE
サカナクションも完璧でした。エレクトロな音は緻密で繊細なんだけど、バンドの演奏は骨太で、時折テクニカルな演奏でガツンと決めながら、ちゃんとポップでキャッチーという。いいとこ取りすぎじゃない?やりたい放題かよ。
そしてボーカルの山口氏は人の良さが隠しきれてない。好感度あがりすぎじゃない?
最高でしたサカナクション。
で、次はいよいよRADIOHEAD。
気づけばマリンスタジアムは夜になっていて、スタンド席から下のアリーナを見ると人は満杯のみっちみち。サカナクションの時点で満杯だったけど、さらに人が集まってくる。スタンド席も通路や階段まで人が溢れていた。
独特な緊張感でRADIOHEADがでてくるのを待った。このはじまる前のピリッとした空気が好き。転換中のSEも昨日と同様、無機質なエレクトロニカがジリジリッバチバチッと空気を固くしていてカッコいい。
15分くらい押して、暗転して始まった。
始まったときの歓声がすごかった。
15:50〜 MARINE STAGE
で、いきなり結論から言うと、creepやりましたよ。
やっと見れた。やっとcreepが聞けた。
2003年のサマソニ以来、13年ぶりのcreep。僕は2003年のサマソニに行ってないし、僕はRADIOHEADが好きだと言ってるくせにcreepだけは聞けてなかった。RADIOHEADがそこまで好きじゃない人にまで2003年のcreepはヤバかったと自慢され続けた。13年間。行かなかったことをこれほど後悔したことはない。これからも一生後悔し続けるんだろう。しかしやっと報われた。やっと聞けた。僕はもう一生聞けないのかと思ってた。
上の動画は1,000回くらい見た。(1年で100回見たらそれくらいいくよね)もう再生しなくても脳内で再生するくらいだ。当時MTVで放送されたのを録画してビデオテープが擦り切れるくらい見た。そして何度も泣いた。その呪縛から僕はやっと解放されたのかもしれない。
もう、この日のセトリがすごすぎた。RADIOHEADがいままでさんざん出し惜しみしていた名曲を一気にだしてきた。creepだけじゃなく、No surprisesもNudeも、そしてLet downまでやった。ちょっと偏りすぎ。
え?なにこれ?夢?俺明日死ぬの?解散でもすんの?思い出作り?「ほら、やったぞ。もういいか?」ってこと?なんなの?
ほんとに腰から崩れ落ちそうになった。
いやもう、creepをやったってことは事件なんだけど、
それに匹敵する曲をほかに3曲もやってるっていうカオス。
No surprisesだけでも7年ぶりだとかいって大騒ぎになるのに…。
Let downという曲は僕がRADIOHEADのなかで一番好きな曲。アルペジオの変拍子が複雑に絡み合う美しい曲。なんだけど、ライヴで滅多にやらないレアな曲で、ライヴで再現しにくいからトムがやりたがらないらしい。
これが聞けたのは僕にとってcreepと同じくらい事件なんだけど…。もうわけがわからないよ。
Nudeもレアな名曲で、ファンの間で人気の曲。この曲は97年頃から存在するんだけど、ずっと難産で、アルバムに収録されたのが2007年のIN RAINBOWSなので、完成するまで10年以上かかってることになる。ライヴでアレンジを変え続けた曲なので、年代ごとに印象が違う。
RADIOHEADはレコーディングのときだけじゃなくライヴのときにまで実験を重ねるバンドだという象徴的な曲なのかもしれない。
僕は上の動画の98年のときのライヴ映像のアレンジが好き。ジョニーがシンセと鉄琴を器用に2つ使うのが可愛い。
で、そのNudeのあとに、creepですよ。全身が鳥肌立った。あのcreepのイントロがはじまった瞬間の会場の絶叫とざわめきが忘れられない。でも、その瞬間しか覚えてない。もうそこで頭真っ白になっちゃって。呆然と立ってた。
でも、てっきりcreepで騒然となって綺麗に終わりかと思いきや、そのあとBodysnatchersをガツンと畳み掛けるもんだから、イントロでの歓声が凄かった。そりゃああがるよ。爆発するんじゃないかと思ったよなにかしらが。
そして最後はStreet Spiritで終わり。
Street Spiritもそれなりに初期の名曲なんだけど、もう頭の処理がおいついてなかった。意識が朦朧とした。もう僕のライフはとっくにゼロだった。感動という暴力。立っているのがやっとだった。
このStreet Spiritっていう曲は、後半ジョニーがギターを弾きながらギターのヘッドでシンセも同時に演奏するのが見所なんだけど、このジョニーのプレイって、意外とあんまりカメラに抜かれないんすよね。隠れた神業。
その神業を抜粋した動画を最後にごらんください。
そして、花火が上がって終わり。この至れり尽くせり感。
もう、一生忘れられないライヴになった。RADIOHEADが好きで本当に良かった。自分のなかでもうこれ以上の感動ってもうないんじゃないかって思う。もうこれ以上はないです。そう思うと寂しい。燃え尽き症候群になってしまいそう。明日からなにを楽しみにしたらいいのだろうか。
今回2日間、大阪と東京と行って本当に良かった。
そして僕の夏は終わった。また来年