SUMMER SONIC 2017 TOKYO 8.19.sat.

f:id:inu_suke:20170820125522j:plain

 

サマソニに行ってきた。

土曜日の東京の1日だけ。

 

今年は行くつもりではなかった。

カルヴィン・ハリス興味ないし。フーファイはフジで見たばっかだし。

サマソニは毎年行けるほどの余裕は僕にはない。よっぽど見たいものがあれば行く。というスタンスである。例えば去年のレディオヘッドはぜったい見たいみたいな感じで。

 

しかし、欅坂46の出演が決まり行くことにした。欅坂46サマソニでどうしても見たかった。ということは僕はRADIOHEAD欅坂46を同列に考えているということになる。しかしよりによって1日目のカルヴィン・ハリスの日である。この日は、EDMやヒップホップ、R&Bなどパリピ御用達のものが多く並んでいるラインナップであった。僕の趣向とは真逆だ。きっとウェイウェイ系のパリピがいっぱい集まるんだろう。(偏見)完全にアウェーだ。だけどそんなアウェーのヒリヒリとした緊張感も味わいたい。きっとアツい展開になりそう。そんなハードルが上がりきっていた。

 

一応タイムテーブル貼っておきますね。

TIMETABLE - SUMMER SONIC 8.19 SAT | SUMMER SONIC 2017

 

アウェーすぎて行くのがちょっと憂鬱だった。楽しい楽しいフェスに行くのに憂鬱とは一体どういうことなんだ?「欅坂46を見るためだけにサマソニに行く」という行動がイレギュラーすぎておかしな精神状態だった。

 

 9時 起床

10時 出発

12時 幕張到着

 

f:id:inu_suke:20170820125148j:plain

現場に到着し、チケットをリストバンドに交換し会場へ。

 

f:id:inu_suke:20170820125631j:plain

Reiを見にガーデンステージへ。 

 

f:id:inu_suke:20170820125700j:plain

そういえばこのエリアははじめて入った。テントサイトがあるらしくオフィシャルが用意したレンタルのテントが並んでいたけどスカスカだった。5組くらいしか利用してなさそう。そりゃあ都内の人は日帰りで帰れるし、地方の人だって東京にホテルいっぱいあるし。

 

f:id:inu_suke:20170820130645j:plain

ガーデンステージに到着。まったりした空気がとても良かった。芝生があってゴロゴロできる。

 

GARDEN STAGE 12:30〜

Rei

 

Reiさん、この人めっちゃギター上手いんすよ。しかも可愛い。こんな可愛い女の子がこんないい音を出すというギャップ萌え。

帰国子女でニューヨークで4歳からギターを弾いていて、ジャズやブルースがルーツだという。スカパラのワールドツアーに飛び入りで参加したり、ジャカルタのJAZZフェスティバルとかアメリカのフェスを飛び回っていて、今年もフェスに引っ張りだこ状態らしい。すごい。世の中には居るところには居るんだな、こんな才能を持った人。

ピンクのジャズマスが可愛かった。とっても素敵でした。

 

 

f:id:inu_suke:20170820132202j:plain

ビーチステージへ。

 

f:id:inu_suke:20170820132222j:plain

ビーチステージには海という最強のアトラクションがある。僕はサマソニのなかでこのビーチステージが一番好き。サマソニ東京の唯一のアウトドア要素。
数年ぶりにこのビーチステージに来たんだけど、だいぶ仕様が変わっていた。海に入れないようにバリケードで覆われていて、警備が厳重になっていた。きっと海に入らないように、海で事故が起こらないようにという処置なんだろうか。海が遠くなったのはとても残念。

 

 

BEACH STAGE 13:10〜

大森靖子

ビーチステージに着くと、大森靖子がすでにリハで音を出していた。そしてリハなのに演奏がはじまった。欅坂46サイレントマジョリティの曲のカバーを演奏しだしたのだ。僕はまだステージに向かってる途中だったので慌ててステージに走った。そういえばフジロックのときもリハーサルでバンプ天体観測を演奏したりして盛り上がっていたのを思い出した。うっかりしていた。もっと早く来ればよかった。大森靖子の魅力って、「なんかやらかしてくれそう」だと思うんすよ。なんか起こるんじゃないかというハプニング性に毎回期待しちゃう。
バックバンドにドラムはピエール中野(凜として時雨)、ギターにあーちゃん(きのこ帝国)とサクライケンタがいるという豪華なメンバー。大森靖子って色んな才能のミュージシャンが脇を固めている強さを持ったイメージ。今度はどんな人とやるのだろうと楽しみが多い。だから毎回、一期一会に期待してつい足を運んでしまう。この日の大森靖子も素晴らしかった。

 

f:id:inu_suke:20170820220647j:plain

ビーチステージが快適なので、ここで海を見ながらご飯を食べたい。しかし、食事になりそうなものがピザくらいしかなかった。ボッチには辛い選択肢だ。ビーチでピザを一人で食べる空しさがどれだけ辛いかみんな想像できるだろうか。

 

f:id:inu_suke:20170820221041j:plain

 ご飯を求め移動。

 

f:id:inu_suke:20170820221104j:plain

マリンスタジアム付近でロース焼肉丼(1200円)ポカリ(300円)を買う。

焼肉丼が1200円なのは100歩譲ろう。ポカリが300円なのは許せなかった。そして、アスファルトの上で食べるスタイル。フェスで一人行くこと自体は色んなとこ何度も行ってるから慣れてるけど、食事のときだけはやっぱちょっと淋しい。

 

f:id:inu_suke:20170820221738j:plain

近くに喫煙スペースがあって、ベンチにデカイ氷があって涼しかった。これまじでありがたい。これは感動した。最近喫煙者があまりにも邪険に扱われていたので、こんなサービスを受けるなんて思ってもみなかった。

 

f:id:inu_suke:20170820221951j:plain

そろそろメッセに移動したい。一応シャトルバスの様子を見に行ったら、それなりに行列ができていたので、歩いていくことにした。炎天下のなかこの行列に並んでバスで移動するのと、10分歩いて移動するのとではいったいどっちが楽なんだろう。

 

f:id:inu_suke:20170820222247j:plain

10分ほど歩いてメッセへ移動。

 

f:id:inu_suke:20170820222327j:plain

中はやっぱ日陰だしちょっと涼しい。それでも蒸し暑い。

とりあえずマウンテンステージの様子を見て、ソニックステージに行ってみよう。そろそろきゃりーぱみゅぱみゅが始まるっぽい。

 

 

SONIC STAGE 15:35〜

中田ヤスタカ × きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーちゃんは可愛い。日本の「KAWAII」文化を世界にアピールした存在と言っても過言ではない。今回は、中田ヤスタカとの出演なのだけど、前半はきゃりーちゃんが出てきて後半に中田ヤスタカのバキバキのDJというセットリストだったらしいが。僕は前半のきゃりーちゃんだけ見て移動した。このあと16:00〜隣のJUNGLE STAGEのMaison book girlを見なくてはいかん。

きゃりー × ヤスタカはソニックステージに人が入りきれず入場規制がかかるほど人がパンパンに集まっていた。

 

 

JUNGLE STAGE 16:00〜

Maison book girl

Maison book girlという4人組のアイドルグループなんだけど。このグループ、とにかく楽曲が素晴らしい。「変拍子のアイドル」と紹介されることが多い。エレクトロニカを基調にした曲。この曲をプロデュースしているのが、さっきビーチステージの大森靖子のバックバンドでギターを弾いていたサクライケンタという人らしい。

1人のクリエイターが1つのグループの曲をトータルで作るほうが統一した世界観が獲得できる。中田ヤスタカ然り。しかし大抵のアイドルグループって、楽曲は色んな人が委託されて曲を制作しているケースが多いため雑多になりがちなイメージである。

Maison book girlの世界観は普通のアイドルとちょっと違う。というか「普通のアイドル」ってなんだっけ。だってパフュームとかもこんな感じじゃん?パフュームが売れるんだったらこういうグループも市民権を得てもいい筈である。(乱暴

そんなことを思いながら、裏ではソニックステージでいままさに中田ヤスタカきゃりーぱみゅぱみゅがライブをやっていたのがなんかアツいなって思った。

roomsという曲でちょっと長めの拍でブレイクするところがあって、会場がシーンと静まった瞬間鳥肌が立った。downyみたいで超カッコいい。

 

 

このあと、欅坂をよりよい位置で見るため、レインボーステージに張り付くことにした。裏ではサチモスとかエレカシとか他にも色々やってるけど断腸の思いである。なにも知らなかったことにしよう。

 

 

RAINBOW STAGE 17:25〜

TRF

僕ら世代が中学生の頃、大ヒットしてテレビで見てたあの人たちである。本物だ!って思った。全然見た目が全く変わってない。20年以上前の人達なのに。こんな機会でもない限りライブを見ることもないであろう。知ってる曲いっぱいあるし、それなりに楽しいだろうなくらいに思ってた。僕はTRFを舐めていた。めちゃくちゃ人が集まったし、めちゃくちゃ盛り上がった。結果めっちゃ楽しかった。というか、1曲以外全部知ってる曲だった。ヒット曲オンパレード。TRFってこんなにヒット曲あったんだって改めてビビった。しかも全部盛り上がるってすごくないすか。大抵1曲くらいだろそういうキラーキューンって。改めて小室哲哉ってすげえ。個人的に「寒い夜だから」が好きだったのでそれが聞けたのが嬉しかった。出だしの「ダダン!さーむーいーー」の一言で会場を沸かせるってまじすげえって思った。あの瞬間は感動的だった。

 

 

RAINBOW STAGE 19:30〜

欅坂46

いよいよ欅坂46である。

今回僕はこのグループを見たいが為にサマソニに来た。もしかしたら入場規制になってしまうかもしれないから早めに近くにいないといけないとか、ちょっと気負っていた。ひとつまえのMrs. GREEN APPLEが終わった瞬間、欅坂46目当ての人の波がグワーっと押し寄せてきた。僕もできれば真ん中の見やすい場所で!と人の波に入っていった。急に現場がピリピリした。まだ開始まで30分以上あるというのに。どうやら前方のモッシュピットあたりは相当な混乱らしく、ステージの上からスタッフが「大丈夫ですか?これ以上前に来られますと危険です!みなさん半歩ずつ下がりましょう!いいですか?せーーの!」って言ってみんなで半歩下がったら、後方のほうから謎の拍手が起こった。それがあってからは動きは落ち着いたし、特に騒ぐ人もいなかった。ドルオタって意外とみんな真面目だし、基本おとなしい人が多い気がする。客層はほぼ男。みんな若い、中高生から大学生って感じだった。

欅坂46って、まだ結成して1年くらいなんだけど、ものすごい勢いで人気が上がっている気がする。その理由は曲とダンスがカッコイイからだと思うんだけど。僕はサイレントマジョリティーという曲がここ半年くらい耳から離れなくて困っている。あの曲は日本の音楽史に残る名曲だ。くらいに思っている。言葉の意味が分からなくても諦めないで僕の話を聞いてほしい。

とにかくいま一番勢いがあって一番輝いているこの瞬間を見逃したくないという危機感のもと、どうしても見たいという衝動にかられた。単独ライヴに行けばいいと思ったのだけど、サマソニというシチュエーションが良いと思った。基本アウェーの現場ってアツい現場になることが多いという期待も込めて。

で、サマソニでのライブは、一瞬で終わった。本当にあっという間に終わってしまったのでもう一回見たい。ステージの上にデカい花が咲いて、ふわーってどっか消えたみたいな。あー花火キレイだったなーって感じで終わった。いや、なんか、ダンスを生で見ると、花びらがフワフワしてるみたいっていうか。手の動きとかが全員の動きが合わさってデカイ花に見えるみたいな。(欅の木をテーマにしたフリもあるけど)それが、いままでテレビとか動画で見る印象と実際見るのとでちょっと違って見えた。ステージが華やかで芸術的だなーって思ったんすよね。

そしてやっぱセンターの平手友梨奈の存在感が際立ってました。なんか最近体調不良が心配されていてサマソニ出れるのか?と心配だったけど無事に出てくれて本当に良かった。それもあって平手さんを気にしてたってのもあるけど、なんか自然と目で追ってしまう独特のオーラがあった。

 

 

欅坂46のステージが素晴らしかったので、もうこのまま帰ろうかと思ったけど、最後にガーデンステージでファナ・モリーナが見たい。足が痛くて限界だったけど最後の力を振り絞ってガーデンステージにむかった。

 

f:id:inu_suke:20170820214938j:plain

そういえば、昼間たべた焼肉丼以来なにも食べていなかった。腹が減ったので牛すじ丼(温玉付き)とビール。これを持ってガーデンステージに行こう。

 

f:id:inu_suke:20170820215459j:plain

夜のガーデンステージ。

 

f:id:inu_suke:20170820215607j:plain

ファナ・モリーナが始まるまでさっき買った牛スジ丼とビールを飲んでいたら、ちょうどマリンスステージのヘッドライナーのカルヴィン・ハリスが終わったタイミングだったらしく、花火が上がった。しかもこんな最高の特等席で。なんですかこのご褒美は…。

 

GARDEN STAGE 21:00〜

JUANA MOLINA special guest YOSHIE NAKANO (EGO-WRAPPIN’)

アルゼンチン出身のフォークトロニカ。

ファナ・モリーナはギターを弾きながらルーパーを使ってギターや歌をリアルタイムでサンプリングでループさせて音を重ねる人力エレクトロニカだった。バンドセットでドラムとシンセがいた。

一見ゆるいオルタナかと思いきや、かなり繊細な音楽だった。絶妙な不協和音を混ぜて不穏な世界観なんだけど、ファナ・モリーナの歌声がキュートな声なので中毒性が高い。mumとかそのへんに近い。北欧っぽい音。こういうの僕ドンズバで大好きです。

途中でEGO-WRAPPINの中納 良恵がゲストで出てきて2曲ほどセッションをした。中納 良恵の歌声ってすげえな。アドリブの引き出し半端ねえ。なんか鳥の鳴き声みたいな、アマゾンのジャングルの効果音みたいなのとか発声するあのかんじ、なにがどうなってんの?素晴らしいセッションだった。

しかし、途中で雨がかなり強くなった。僕は油断して雨具を一切持ってきておらずズブ濡れで耐えた。終盤、スタッフがファナに耳打ちをしていて最後の曲になった。雨が強すぎてステージまで雨が入ってきていた。きっと機材がもう限界なのだろう。まあ時間的にもちょうど終わるくらいだったけど。

最後の曲が終わってファナが投げキッスをしてはけていったのだけど、拍手が鳴りやまずアンコールが起こった。しかしやっぱ機材が限界なんだろう、スタッフが早々と片付けをはじめて、もう終わりだよ感をだしていた。それでもアンコールが鳴り止まず、ファナが再び出てきて「グラシアス!(ありがとう!)」と投げキッスをして終わった。

ファナ・モリーナ、すごく上品でキュートなマダムだった。きっと家には暖炉があってケーキと紅茶をふるまってくれそう。MCがスペイン語と英語が混じってて何言ってるかさっぱり分かんなかったけどめっちゃ可愛かった。

 

頑張って最後の力を振り絞ってこのステージに来て良かった。全てが報われた達成感に満ちた。

 

f:id:inu_suke:20170820123444j:plain

 

こうして今年の僕のサマソニは終わった。僕の夏は終わってしまった。

なんか今回女性アーティストしか見てなかった。

サマソニ楽しかったです。本当にありがとうございました。