FUJI ROCK FESTIVAL 2018 7.27(fri.) 1日目
フジロックに行ってきた。3日間。今年は台風がきてかなりハードでサバイバルな年でした。こんな過酷なのは初めてだった。こんな大変な思いをしたにもかかわらず、結果楽しかったというのだからすごい。
一週間快晴だった天気予報のはずだったのが、開催2日前になって急に台風が現れた。
ピンポイントで新潟に向かっていて笑った。こんな軌道みたことない…。やだ。なんなの。急にどうした。
今年のフジロックは荒れそうだ。しかし僕はなぜか「どうせ途中で消滅するでしょ」と楽観的だった。そう、2年前RADIOHEADがサマソニにきたとき、どうしても東京と大阪両方見たくて大阪遠征したときも台風が3個同時に来ていたんだけど、2日間なぜか一滴も雨に降られなかったという経験があって、自分のまわりには台風が寄せ付けないのかと勝手に思っていた。根拠のない自信があった。
こちらは2年前の当時の天気図。
僕はもう感覚が麻痺してるのかもしれない。フジロックに雨はつきものだ。なんだかんだ毎年雨は降る。まあなんとかなるんじゃないかと。このときはそう思っていた。
雲ひとつない快晴。暑い。
テント設営完了 11:00
テントの設営はいつもよりもスムーズに早く完了した。順調な滑り出しである。それにしても暑い。
テントサイトはこんな感じ。暑い。そして腹が減った。
まずはビールを飲む。
テントサイト内にロッジがあり食堂がある。ありがたい。猛暑のなか汗だくでテント設営したあとのビールが美味すぎて泣いた。このビールが喉の奥に流れ落ちたのはほんの一瞬の出来事であった。5秒で無くなってしまった。
カツカレー。カツが揚げたてでサクサクジューシーだったのが感動した。
そうこうしているうちにもう12:00を回っていた。そろそろ会場にいかないとGLIM SPANKYがはじまってしまう。
入場 12:30
この入場ゲートの看板を見るたびにフジロックに来たんだという実感が湧く。
Green Stage 12:50〜
GLIM SPANKY
ボーカルがいい声だなあああ。立ち姿とか雰囲気があってすごく好きです。そしてギターの音がカッコイイ。こういうカラカラに乾いたマイナーコードの音っていいですよね。僕やっぱUKロック好きなんですよ。正しいサイケとはこういうバンドのことなんだろうか。「大人になったら」という曲がすごくいい歌で、ちょっと泣きそうになった。
RED MARQUEE 14:00〜
LET'S EAT GRANDMA
女の子2人組のエレクトロニカ。まだ10代なんですってよ。ドラムが一人いて、女の子2人は手元に卓があってエレクトロしながら交互に歌う感じ。ああ、これはパリピにウケるやつだ。しかも可愛いだけじゃなくてエグい音もちゃんと出す。Grimesの妹みたいな感じでした。こういうの好きです。
Green Stage 14:50〜
ROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRA
毎年恒例になっている、毎回豪華なメンツによるバンド。
まずはこのメンバーをご覧いただいて、
池畑 潤二(Dr)、井上 富雄(Ba)、花田 裕之(Gt)、ヤマジカズヒデ(Gt)、梅津 和時(A.Sax)、田中 邦和(T.Sax)、タブゾンビ(Tp)、青木 ケイタ(B.Sax)、細海 魚(Key)、丈青(Pf,Key)、スティーヴ エトウ(Per)
これに加えて今年は、仲井戸”CHABO”麗市、甲本ヒロト、奥田民生、トータス松本がゲストで登場するという。
なにこのオールスター感。この4人が一人ずつ順番に出てくるんだけど、最後全員で出てきたときの絵力は半端なかった。奥田民生のスロウバラードのカバーで泣いた。そして甲本ヒロトの吸引力ってすごい。
僕フジロックではあんまりモッシュピットには行かないんですけど(体力が最後まで持たなくなるから)ちょっと今回頑張ってモッシュピットまで行ってみた。すげえ楽しかった。そして、ヤマジカズヒデのジャズマスターの音がウネリをあげて暴れていたのが印象的だった。ジャズマスターってカッコイイよね。
ホワイトステージへ移動。
今日は暑いので川が人気だった。
White Stage 16:30〜
Albert Hammond Jr
The Strokesのギタリストのソロ。このバンドではフロントでボーカルで、あとギターが2人にベースとドラムという5人編成だった。ギターが2人もいるのでアルバートはあまりギターを弾かないでピンのボーカルスタイルが多かった。アルバートのギターが聴くのを期待して見に行ったのでヤキモキしていたんだけど、たまにここぞというときにギターを構えてギターソロを弾くんですよ。すると途端にストロークスの音になった。1人ストロークス。ストロークスの音楽って彼の要素がほとんどなのかなって思ったくらい。あのタイトで乾いたストラトキャスターの音がたまらん。
White Stage 18:20〜
今回フジロック初出演のエレカシ。いままで出てなかったのが意外だなって思った。これだけキャリアがあるエレカシの初期衝動が見れるなんて貴重だなって思った。いや、この人たちはいつだって初期衝動のままなのかもしれないけど。「奴隷天国」とか最高だし「ガストロンジャー」も聴けて嬉しかった。初期の尖った曲から「悲しみの果て」や「今宵の月のように」のような優しい歌まで。本当に宮本さんはツンデレだなって思った。
カウントもアイコンタクトもなくいきなり始まった曲があって、どうやってやったんだって不思議に思ったんだけど、多分宮本さんが歌い始める息を吸う瞬間からグルーヴが生まれるバンドなんだってことに気がついた。宮本浩次の躍動に合わせてアンサンブルが変化している。なんというスリリングなライヴだ。ものすごいストイックなバンドなんだなって改めて思った。
「今宵の月のように」のとき、空の夕焼けがとても綺麗で泣けてきた。エレカシ素晴らしかった。
ーーー
このあと、色々犠牲にして、風呂に入るという暴挙にでた。
3日間ある。無理は禁物だ。テント民にとって風呂は死活問題であるのだ。このあとのグリーンステージでやっているサカナクションを横目に後ろ髪引かれながらいそいそと風呂に向かった。苗場プリンスホテルの浴場が、テントサイト泊の人のために500円で解放してくれている。それがかなり並ぶのである。
だからあえて、この時間帯なら空いているだろうと。みんながサカナクションを見ている間に風呂に入って、次の21:00からのN.E.R.Dがはじまるまでに戻ってこよう。という計画だった。
一旦テントに帰って風呂の支度をしに行った。
そういや、昼にカツカレーを食べたきりだった。腹が減ったので道すがらホットドックを買い食べながらテントに。ソーセージが粗挽きでジューシー。
テントサイトの巨大な木がライトアップされていて迫力があった。
テントサイトに戻ってきた。着替えとか持って風呂へ。
風呂が気持ちよすぎて生き返って死んだ。風呂上がりのコーヒー牛乳って殺傷能力があると思う。
風呂に入って色々リセットされて元気になった。
再び会場に向かう途中で、松田翔太に遭遇した。普通にウロウロしてた。そのときたぶん僕ビックリしすぎて「ハッ」って声が出てた。
Green Stage 21:00〜
N.E.R.D
風呂からあがって、急いでグリーンステージに戻ったけど、ラストの1曲の「Lemon」しか見れなかった。グリーンステージからテントまでの往復が思ったよりも時間がかかった。
まあせめて1曲だけでも見れただけでも良かった。
ステーキ丼。これは肉が少なくてガッカリ。肉ダブルにしとけばよかった。これを食べてテントに帰って寝よう。レッドマーキーとかで夜通し色々やっているけど、あと2日間ある。初日はこの辺にしといたほうがいい。
テントに帰ろうとしたらROOKIE A GO-GOという、新人バンドが出演する場外の小さなステージから演奏している音が聞こえてきた。そういえばROOKIE A GO-GOのステージって一度も見たことなかった。ちょっと見てみるかという軽い気持ちで足を止めたのです。
ROOKIE A GO-GO 23:00〜
突然少年
このバンドカッコ良くてオジさんは度肝向かれたよ。え?なにこいつら?高校生?何歳なの?なんでこんないい音出してんの?彼らの初々しくもピュアな衝動が眩しすぎて目がくらんだ。こいつはえらい原石っすよ。とか思ったら閃光ライオット2014年のグランプリだってよ。閃光ライオットは登竜門ですからね。そういえば今日グリーンステージに立っていたGLIM SPANKYだって閃光ライオット出身らしい。この子達だって分かんないっすよ?将来くるりみたいになっちゃうかもよ。
そりゃあandymoriやサラバーズみたいなバンドなんてそうそう出て来ないですよ。ましてやナンバーガールだとか、くるりみたいなバンドなんてほんの一握りです。いやいや、そんな悲観的になるなよな。彼らみたいなバンドはいつの時代にも必要なんだと思うのです。
テントサイトのバーみたいなところで、なんか陽気なサンバのような音楽を演奏していたので吸い込まれるように中に入った。さっきから寝る寝る言って、全然寝たくないんじゃん。寝るのが勿体無い。夜が楽しくてまだ寝たくない。
今夜は月が綺麗だった。
1:30頃 就寝。
明日は見たいものがたくさんある。早めに寝て明日にそなえた。
まさか明日が大変なことになるなんてこのときは思ってすらいなかった。
2日目につづく。