フランス旅行 2日目 - ヴェルサイユ宮殿 & ロワール古城巡り編 -
フランス旅行2日目です。
ヴェルサイユのホテルで一泊し6:00に起床。昨夜は21:00くらいに寝落ちしたので、たっぷり睡眠を取れたおかげで時差ボケは一切なかった。支度をしてホテルの朝食を。
7:15 朝食
ホテルの朝食ビュッフェってテンションが上がる。それにしてもこの朝食が美味い。まずクロワッサンが美味すぎる。外側がサクサクなのに中はフワッとしている。これがフランスのパンかと。そしてハムもソーセージも卵も、いや、全部美味い。なんだろう、素材か?素材が違うのか?高そうな味がする。ホテルが良いホテルだからなのか、それともフランス人はみんな当たり前のようにこういうものを毎朝食べているのだろうか。すげえ美味いので2皿目をおかわりした。なんかサラミが香ばしくてジューシーだし、ソーセージも香ばしくてジュー…
ゆっくり朝食を食べていたいのはやまやまだがそろそろ移動しないといけない。
30分ほどバスに乗ったらすぐに到着した。昨夜泊まったホテルからすごく近かった。
9:00 ヴェルサイユ宮殿
ついに来た、ヴェルサイユ宮殿。まず敷地がめちゃくちゃ広い。なんだこのスケール感。全然ピンとこねえ。というか、フランスに来ていることすらまだあんまピンときていないというのに。いきなりヴェルサイユ宮殿というインパクト。急すぎる。感情が追いつかない。
裏側の庭園に移動。庭園もめっちゃ広い。しかし庭園の奥まで回る時間はなさそうなので移動。というか庭園のほうは改装工事をやってたっぽい。
ガイドさんにチケットを渡された。これで中に入れるらしい。
我々はツアーなので、団体用の入り口から中に入れてくれた。入り口のセキュリティで持ち物検査をして中へ。
なんかすんなり中に入ったけど、本当は行列をめっちゃ並んで入るんですよね?チケットも事前に予約しないといけないだろうし。そのへんを全てやってもらって、ショートカットして横の裏口から入れて貰ってる感じがした。なんかすごいありがたかった。たぶん個人で行こうとしたらこの場所に辿り着くことすら一苦労だったと思う。
いきなり巨大な絵画がドーンとあってすごい重厚。なんの絵かわかんないけどすごい。
右側には礼拝堂のようなものが。
さらに奥へ。
ルイ14世の彫刻だそうです。
彼がこのヴェルサイユ宮殿を建てたんですって。太陽王と呼ばれていて、4歳から72年間フランスの国王だったんですって。もうなんか、住む世界が違いすぎて同じ人間とは思えない。
絵画がたくさん。
マリー・レクザンスカ。ルイ15世の妃、マリー・アントワネットの旦那の祖母らしい。
ルイ15世の肖像画。マリー・アントワネットの旦那の祖父。現地のフランス人のガイドさん曰く「彼はイケメンなのでジャニーズに入ってもおかしくはないでしょうね。」と。フランス人もジャニーズの存在を知ってることのほうが驚いた。
ルイ14世の肖像画。マリー・アントワネットの旦那のひい爺さん。さっきの彫刻になってた人。
もう、ずっと豪華。
どんどん進んでいきます。
鏡の間。ヴェルサイユ宮殿のなかでも特にここの空間が有名らしい。鏡とシャンデリアがいっぱい。クラクラするほど煌びやか。
ルイ16世の肖像画。マリー・アントワネットの旦那。1789年のフランス革命が起こり、1791年に処刑されてしまったらしい。国の財政が破綻して国民は貧困に喘いでいるなかで、王族や貴族はこのヴェルサイユ宮殿で贅沢三昧で優雅に暮らしていたので、国民の怒りが頂点になって国王であるルイ16世やその王妃マリー・アントワネットは処刑されてしまったと。一国の王様が処刑されるとか大変な事ですよ。このヴェルサイユ宮殿は国民にとって諸悪の根源の集会所というイメージだったんでしょうか。そう思うとめっちゃ怖い所じゃんここ。よくこの宮殿いまの時代まで形を残ってくれていたもんだ。なんかこの豪華な建物が、豪華であればあるほど皮肉に思えてきた。
王の寝室。
マリー・アントワネットの寝室。実際はこの場所が寝室ではなく、寝室を再現したものだそう。
マリー・アントワネット。子供達との幸せそうな肖像画。子供達が3人描かれているけど、1人は幼くして病気で亡くなってしまっているので、この絵はマリー・アントワネットの願望が込められた絵なんですって。切ない。そして彼女の悲劇の結末を思うとただただ切ない。王妃なのに処刑されてしまうって壮絶すぎやしませんか。マリー・アントワネットって不思議な魅力がありますよね。いまやおしゃれアイコンのような存在となっているというか。カリスマっぽい人気ですもんね。カート・コバーンとかシド・ヴィシャスみたいな存在に近い。いやもっとデカイ存在な気がする。僕はヴェルサイユ宮殿やマリー・アントワネットのことがあまりにもにわか知識なので、旅行に来る前にヴェルサイユの薔薇の漫画を読んだり、一夜漬けで色々調べたんですけど、調べれば調べるほどフランスの歴史の深さにズブズブとハマってしまいそう。マリーアントワネットという存在がデカすぎてまだ消化できていない。この宮殿の歴史の重みをまだちゃんと実感できていない。その時代にマリーアントワネットが実際に過ごしていた場所に入ったということだけでとんでもなく凄いことなんだとジワジワと実感している最中である。
「皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式」の絵画。すごい迫力。デカい。
フランス革命が起こりルイ16世が処刑された後、ナポレオンが英雄になり皇帝になるわけですが、ナポレオンはこのベルサイユ宮殿が嫌いで、一度も訪れたことはないらしい。この絵が飾ってあることがとても皮肉に感じてならない。
お土産屋。マリーアントワネットのグッズが色々売っていた。香水とかキャンドルとか。
マカロンで有名なラデュレのお店があった。マカロンはマリー・アントワネットがこよなく愛したお菓子。貧しくてパンが食べられない農民に対してマリー・アントワネットが言った有名なセリフ「パンが食べられないならお菓子を食べれば良いじゃない。」の言葉が胸を刺す。でもマリー・アントワネットがそんなことを言ったという記録はどこにもないらしい。
では、ロワール地方に移動します。
車窓から美しい田園風景が続く。
のどかな田園風景に癒されたあと、ロワール地方にある古城を見学に。この地方は古城が多くあるんですって。
13:00 シャンボール城
なにこれすごいカッコいい。ディズニー感はんぱねえって思ったら、それもそのはず「美女と野獣」の舞台になったお城なんだと後から知って納得した。どの角度から見ても絵になる。ため息がでた。
正面が見たいので横から回り込む。
正面から見るとシンメトリーで美しかった。すごく中に入りたい。でもここの滞在は20分くらいだったので、時間ギリギリまで外観を眺めて急いでバスに戻った。
再びバスに乗って、お昼ご飯を食べにレストランへ移動。
ロワール川沿いにあるレストランへ。
ポークカツレツ。カツの下はシーザーサラダだった。カツがサクサクで美味しかった。
デザートにキャラメル味のケーキとカフェオレ。これは特に普通だった。正直あんまり覚えてない。
お昼ご飯を食べたあと、再びバスに乗って、もう一つ古城を見学に。
広大な敷地の森の奥へと進む。
カルガモの群がいた。
16:00 シュノンソー城
シュノンソー城。ロワール地方には古城が数多くあるなかで、このお城が一番人気があるんですって。カッコいい。こういう中世のヨーロッパのお城に子供の頃から憧れていたんですよ。まじでドラクエの世界。
こっちのお城は中に入れるんですって。めっちゃ嬉しい。
すごい…。って、さっきから「すごい」しか言ってない。ベルサイユ宮殿からずっとこの日は畳み掛けられているもんで、世界遺産の感動の波状攻撃にやられまくって語弊力を失ってますから。言葉が出ません。
このお城はいったいいくつお部屋があるんだっていうくらいたくさん部屋があった。
ヴェルサイユ宮殿を見た後だから、地味に感じるけども、僕はヴェルサイユ宮殿よりも、このシュノンソー城のほうがテンションが上がったし、こっちのほうがシックで好み。
いや、こっちもこっちで十分、豪華絢爛なんですけどね。こんな部屋がいくつもあった。この城は6代にわたって城主が全員女性だったんですって。
高そうな絵画がたくさん。
礼拝堂があった。
渡り廊下を曲がり奥へ。
とてつもなく長い廊下が伸びていた。このお城は川の上に立っており、橋のような造りになっている部分の通路がこのような長い廊下になっているんです。こんな長い廊下初めて見た。
上の階へ。
上の階にあがると、急に空気感が変わった。
この城には「黒の部屋」と呼ばれる部屋があるんですけど、この部屋はちょっとわけありらしい。4代目の城主、ルイーズ・ド・ロレーヌの部屋で、彼女はフランス国王アンリ三世の王妃で、アンリ三世が暗殺されたあと、王妃はこの黒い部屋に引きこもってしまったらしい。白装束を着てずっと祈りを捧げていたので「白衣の王妃」と呼ばれていたんですって。
切なすぎる。心がズッシリと重い。ちょっとこの部屋だけ空気感違いました。
でも、嫌な感じの空気ではないんです。品があるんですよね。上手く言えないなあ。いままで味わったことがない空気をとにかく感じたわけです。語彙力が低下してますからいま。ちゃんと説明できない。
では、地下に行ってみます。
地下は厨房だった。
調理器具がかわいい。めっちゃオシャレ。全部同じ素材で揃ってるのすごい羨ましい。さすがに当時のものではないのかもしれない、小道具をあとから展示しているのだろうけど。いや当時のものだとしたら相当すごいと思う。そんな貴重なものをさりげなくむき出しに置いてあるとしたら懐が広すぎるでしょ。これはテンションがあがった。今日一番テンションがあがった。いや本当に。
ここでどんな料理を作っていたのだろう。
薪のオーブンがあったり。
家具とかもかわいいですよね。
包丁もこうやって並んでいるのがいちいちおしゃれ。
フライパンがかわいすぎる。萌える。これはずるい。本当にこの空間は、その時代にタイムスリップした気分になった。キッチンって生活感が一番感じられる場所だと思うので。ここが一番リアルだった。ここにこれたのが嬉しすぎてついつい長居をしてしまった。
食卓のようなテーブルには花が飾られていた。きっとこの城を管理している人が手入れをしてくれているのだろう。
厨房に長居をしすぎて、集合時間がせまってきた。そろそろバスに戻らないといけないのだけど、どうしても城の横からの外観が見たくて急いで外に出て、庭園に向かって走った。
なんとかこのアングルから観れて満足。本当は反対側からも見たかった。どんどん日が暮れてしまう。風景はそのときの空の様子で毎回印象が変わる一期一会なものなので、時間がいくらあっても足りない。もっとこの城をゆっくり眺めていたかった。名残惜しい。バスに戻りたくなくて何度も振り返った。
では、今夜のホテルに向かいます。
二日目のホテルは、トゥールという街の「メルキュール・トゥール・ノルド」というホテルです。(ホテルの外観の写真を撮るの忘れた)
ここのホテルも綺麗でおしゃれ。チェックインしたあと、夕食もホテルのレストランだそうです。
高級そうなレストランに気後れしそう。
前菜のサラダ。これは正直あまり口に合わなかった。右上の濃い紫色の四角いものがなんだったのか最後まで分からなかった。寒天なのか大根なのか。全体的に味が無い。
白身魚のムニエル。下にラタトゥイユが。これは、まあ、美味しい。優しい味。
ティラミス。クリームが多めの印象。美味い。上に乗っているのはホオズキの実らしい。初めて食べた。杏子みたいな甘酸っぱい感じで美味かった。
食事を食べ終わり、部屋に戻ろうと思うのだけど、ひとつ気になるのは「飲み物ってどこかで買えるんですか?」なんか近くにお店も無いらしい。ホテルにも売店的なものもない。自動販売機とかも無い。そういえば、フランスに来て一度も自動販売機を見ていない。ホテルの部屋に水が1本サービスで置いてあるけど、1本じゃ足りない。
添乗員さんに聞くと、ホテルのバーで売って貰えるかもしれませんと。勇気を出して聞いてみた。
「エクスキューズミー…。アイ ワント ウォーター…」
なんとか、身振り手振りと片言の英語で伝わった。水を売って貰えた。必死に伝えればなんとかなる。そしてフランス人はみんな親切で優しかった。
3日目につづく。
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