フランス旅行 3日目 - モン・サン=ミッシェル編 -
フランス旅行3日目です。
6:00に起床し。荷物をまとめてスーツケースを準備して朝食へ。
今朝もホテルの朝食ビュッフェを。
こんなに美味しいものが朝から用意してもらっていて、どれも驚くほど美味しい。しかも食べ放題。こんな幸せってあるか。
焼きたてのクレープまであった。
目玉焼きをセルフで焼けるサービスも。
昨日と同様、朝食が美味すぎる。ハムもソーセージもチーズも香りとコクが普通ではない。今朝は特に右上のマドレーヌ、こいつが僕の知ってるマドレーヌの常識を超えてきやがる。こんな表面がサクサクしたマドレーヌ食ったことねえ。こんな朝食を毎日食べていたら舌が肥えてしまい、普通の生活に戻れなくなってしまう。これ以上エンゲル係数が上がってしまっては大変だ。
朝食を食べたら、バスに乗って出発である。
3時間ほどバスに乗り、モン・サン=ミシェルに向かう。
1時間ほど経って、途中でサービスエリアに止まってくれた。
トイレと、ついでに飲み物を買おう。
外国にくると、飲み物を確保するのに苦労する。日本のようにどこにでも自動販売機やコンビニがあるわけではない。今回の旅行も飲み物は買えるときに買っとかないと飲み物が無くなったら不安に感じるようになった。ここではミネラルウォーターを買ったが、よく見るとファンタが売っていてちょっと嬉しくなった。すげえデカイサイズのレッドブルがあって笑った。致死量を超えているんじゃないか。
さらに2時間ほどバスに乗っていると、遠くのほうにモンサンミッシェルが見えてきて感動した。存在感すげえ。何も無い広大な田舎町に突如現れる異物感がすごい。なんなんだあれ、まじで不思議だ。
ちょっと離れたところにバスの駐車場があり、そこから専用のシャトルバス乗り場まで歩く。遠くの方に見えているのが期待を煽る。それにしても晴れて本当に良かった。天気予報では雨だったのに、雲ひとつない快晴である。
このバスに乗ってモンサンミッシェルの島の近くまで移動する。まるで遊園地のアトラクションに乗ったみたいな気分だった。
ついに来た。憧れのモンサンミッシェル。僕はこのフランス旅行でここにくるのを一番楽しみにしていた。ずっと憧れていたんですよ。夢が叶った。
基本的には海に囲まれた島なんだけど、潮が引くと砂浜の道が現れて海だった場所を歩いて通れるようになるという。大昔、島の修道院に巡礼に行く信者達は、潮が引いているあいだに渡っていたんですって。歩いている間に海が満ちて何人もの人が命を落としたらしい。まあ今は舗装された道路があっていつでも渡れるんだけど。
元々森に囲まれていた地形だったのに、海に飲み込まれて島になったらしいです。それであの美しいフォルムの島になったとか奇跡すぎませんか。すっごい不思議。
だって、周り見てもさ、この果てしなく広がってる砂浜の風景だけでも世界遺産って言っても良くない?なにこの自然の脅威。外観だけで半日は眺めていられる。波打ち際で砂遊びで1日遊べそう。
さっそく中に入りましょう。
左側には名物のオムレツが食べられるレストランが。
もうこの入り口の時点でどこかのテーマパークみたいです。
トビラとかいちいちカワイイですし。
もう、こういう曲がり角とか萌える。
まずはお昼ご飯をここで食べる。
外から海が見える。テーブルクロスがかわいい。
モンサンミッシェル名物のふわふわのオムレツ。でかい!!でかすぎる!これ、中がフワッフワで、皿を揺らすとプルップルなんす。メレンゲを釜で焼いたみたいな。超半熟。で、味は、無味。全く味がしない。正直そんなに美味いもんではない。どこまでいっても卵。飽きる。
オムレツを食べ終わるとステーキが出て来た。これも超デカイ。そして石のように固い。ナイフで全然切れない。肉肉しい男気溢れる硬派なステーキ。テーブルクロスがかわいいから惑わされていた。料理は全然かわいくなかった。
更にデザートにケーキまででてきた。リンゴのタルト。これもなにげにちょっとデカイんすよ。全体的なボリューム感がわんぱくである。さっきのステーキで十分腹ははちきれそうになっている。カフェオレで流し込むようにたいらげた。
昼食を食べて、修道院に向かう。途中、お土産屋が軒を連ねている。お店も気になる。
小さな教会が。入り口にはジャンヌダルクの銅像が。ちなみに、ジャンヌダルクはこのモンサンミッシェルには一度も訪れたことはないらしい。ジャンヌダルクは大天使ミカエルのお告げを聞いてフランスを救い英雄になったらしいのだけど、その大天使ミカエルって、このモンサンミッシェルをこの岩山に造るように命じたらしいですよ。モンサンミッシェルを建てたアヴランシュ司教オベールという人が大天使ミカエルのお告げを聞いたって。ちょっと大天使ミカエルの影響力すごくないすか。
教会の中。
これが大天使ミカエルです。修道院のてっぺんにも黄金の大天使ミカエルの像があります。
階段を登って頂上の修道院を目指す。
かなり険しい階段を登りきると修道院の入り口が見えてきた。
現地のガイドさんからチケットを受け取り、入り口のセキュリティで持ち物検査をして中へ。
更に険しい階段を登り、
頂上には広い空間があり、絶景が眺められた。
この絶景よ。
正面から見ると、海が満ちて砂浜が見えていて、奥には雄大な大地が広がっている。
横から見ると砂浜が永遠と続いている。なんだこの景色は。こんな景色初めて見たし、想像もできなかった。一体どうなっているんだ。まるで世界の果てを見ているようでゾクゾクした。
鳥がいた。こいつ全然逃げやがらねえ…。
そして、正面には修道院が。
修道院の中へ。
いやもう神聖すぎて、最強のアイテムとか手に入りそう。
なんか回復するアイテムだと思う。光につつまれて。
更に奥には回廊があった。
一周まわりましょう。
こういうアプローチ。ところでこの空間はなんなんだろう。庭? サッカーとかできそうなくらい広いんだけど。
回廊の奥に礼拝堂が。あ、こっちだわ。最強のアイテムあるところ。
下に降ります。
なんかカッコいい彫刻が。
ここはかつて食堂だったそうです。
大きな歯車が。
この巨大な歯車の中に人が入って回して、重いものを持ち上げていたのだそう。
歯車からのびている鎖。めっちゃ高くてゾクッとした。
まもなく外へ。まじでダンジョン。要塞感がすごい。
そとには大砲が。そして、鳥。こいつも全然逃げやがらねえ。
夕飯の時間まで外を散策した。こういう石畳とか石壁とか煉瓦造りの街に子供の頃から憧れていました。ファンタジーの世界に憧れていたのです。ファンタジーが好きになったのはドラクエとかジブリの影響だったと思います。憧れの風景がここに全部あった。時間が過ぎるのが惜しい。時間がいくらあっても足りない。
夕焼けを浴びてさらに雰囲気がかわってきた。
暗くなると一気に街の雰囲気が変わった。
ここが今夜の泊まるホテルです。モンサンミッシェルの島内に泊まれるというのがこの旅行の一番の楽しみでした。
部屋がすげえかわいい…。こんな素敵な宿に泊まれるなんて。まじで感激。
夜になると修道院が更にカッコよくなっていた。これあれじゃん、悪魔城ドラキュラのオープニングじゃん。
夕食を食べにレストランへ。
ノルマンディー地方はリンゴが名産ということで、リンゴのお酒、シードルを。はじめて飲みました。なんか微炭酸で、ほのかにリンゴの香りがあって、意外とアルコールがキツイ。昔、「シャッセ」ってジュースあったの覚えてます?シャッセみたいな味。
シーフードのスープ。クラッカーを浸して食べるらしい。なんか魚介のダシがきいたスープなんだけど、煮干し系の味に近い。つけ麺のスープを飲んでる感じ。
ラムチョップのグリル。これはすごい美味い。この地方は羊がたくさん放牧されているのでラム肉が有名なんですって。たしかに、この島に向かう途中すごい数の羊を見た。
デザートはクレープ。バニラアイスとキャラメルソースがかかっている。クレープはモチっとしていて、アイスとキャラメルソースがめっちゃ甘い。甘味が疲れた体に染みた。
締めにエスプレッソ。苦い。美味い。
そして、どうしてもモンサンミッシェルの夜景の全景を拝みたく、夕食後いそいそと夜景を観に行った。
これよ。これ。これが観たかったの。しかしカメラの解像度の限界を感じる。もどかしい。もっと美しい夜景だった!写真では伝えるのは限界だ!必死で目に焼き付けた。寒さに耐えながら。海風がすごかった。それにしても、この景色が観れて本当に嬉しかった。長年の夢が叶った。
そして、この日はこのまま島の中のホテルで寝たのですが、
翌日の朝、
朝焼けに照らされたモンサンミッシェルが本当に美しかった。本当に晴天に恵まれて幸運だったと思う。感動して涙が出そうになった。
ちょうど朝日が出てくれて、本当に幻想的だった。この景色は一生忘れない。1泊でもすごく贅沢だと思ったけど1泊じゃ足りない。もう1泊したかった。いや、また来れるならまだ来たい。
4日目につづく。
次回:フランス旅行 4日目 - ジャンヌダルクとルーアン大聖堂編 -