フランス旅行 4日目 - ジャンヌダルクとルーアン大聖堂編 -
フランス旅行4日目
6:00 起床
モンサンミッシェルで一泊し、6時に起きたのだけど外はまだ真っ暗だった。
朝食を食べにホテルのビュッフェへ。
それにしても、何度も言うけど毎朝こんな美味しい朝食が用意されて、しかも好きなだけ食べられるなんて幸せすぎる。やっぱりパンとチーズが美味い。
朝食を食べたら次の街へ移動しなければならない。モンサンミッシェルとはもうお別れなのだ。できればもう一泊したかった。せめてお昼くらいまでゆっくりしたかった。
モンサンミッシェルの入り口を出て、シャトルバスの停留所まで歩く途中でちょうど朝日が出ていてご来光が拝めた。これが本当に幻想的で美しかった。周りが永遠と続く砂浜と広大な牧草地の世界の果てのような景色に現れた朝日を見れたのは嬉しかった。
振り返ると朝日に照らされたモンサンミッシェル。これが本当に美しすぎて涙が出そうになった。しばらく小一時間くらい眺めていたい。しかしバスに乗らないといけない。遠くの方でバスが来たとガイドさんが呼んでいる。後ろ髪引かれながらバスまで走った。何度も振り返って名残惜しんだ。バスの窓からどんどん小さくなって離れていくモンサンミッシェルをずっと見ていた。
天空の城ラピュタのラストシーン覚えてます?最後ラピュタ城から飛行船で脱出するパズーとシータが、飛び立ったあと振り返って名残惜しそうにラピュタ城を2人で見ているっていう描写があって。完全にその気分でした。見た目もラピュタ城みたいだし。
しばらくモンサンミッシェルの余韻をひきずった。個人的に今回の旅行の一番のメインだったので正直燃え尽きた感があったけど、バスの車窓では美しい田園風景が続く。この国はどこを切り取っても美しい。ただの畑なのにまるで絵画のように見えるのはなんでなんだ。いったい日本と何が違うのだろうか?
土地の広さのスケールが日本と比べて広大な広さだった。僕は北海道出身だけど、北海道でも見たことない広大な風景が随所にあった。
今日の行程は、モンサンミッシェルを出発して、オンフルールへ行きルーアンへ。
バスは、途中でサービスエリアで止まってくれた。ここで飲み物を買いトイレに行こう。というか、トイレに便座が無い。そういえば空港のトイレも便座が無かった。さすがにホテルにはあったけど。どうやって座って用をたすのが正解なんだろう。
旅行中、建物の入り口にこういう灰皿が設置してあるのが多く見かけた。フランスは喫煙に対して比較的ゆるくて嬉しかった。
12:00 オンフルール
オンフルールという街に着くと、港町だった。
街並みが可愛い。
奥に行くと教会があるというので行ってみると、マルシェがお祭りのように露店が並んでいた。普段はやってないのだけど、たまたま偶然マルシェがやっていたそうで、得した気分に。
ひとまず教会の中に入ってみた。こんな雰囲気のある教会が街のなかに自然と地域密着な感じであるのが不思議。そうか、日本でいうと神社みたいなもんか。
なるほど、今日は神社の境内で露店のお祭りをやってるみたいな感じなんですかね。ちょっとマルシェを覗いてみることに。こういうマルシェに憧れていたので嬉しい。
野菜がいっぱい売っていた。
よく見ると、あまり日本では見かけない形状の野菜があって、外国に来たんだなと実感。
芋とか人参とか、ちょっと日本と形が違っていて可愛い。
鶏の丸焼きがめっちゃ美味そう。いいなあ。こういうターキーをクリスマスで食べるのに憧れているんですよ。これ食べたい。でもこのあとレストレランでお昼を食べる予定なので我慢。というかこんなに食べきれない。
ほら、これやばいでしょ。めっちゃ食べてみたい。すげえ美味そう。あー。
港町なので牡蠣が売っていた。これもうまそう…。
肉屋さん、ソーセージがでけえ。あとなんかよくわからないハムみたいなやつとかサイズが豪快でどれもうまそう。
パエリアも美味そう…。というかさっきから美味そうなものがいっぱいあるのに、食べられないという生殺し状態。そこがツアーのネック。
では、お昼ご飯を食べにレストランへ。
チーズを揚げたものらしい。揚げ春巻きにチーズが入ったみたいな感じで美味かった。
この地方ではムール貝が名産らしい。この量で1人前。ムール貝を一生分食べた。小ぶりだけど濃厚な味。いままで食べたムール貝と違う。これはやみつきになる。まるでカニを食べるように無言でむさぼるように食べた。
デザートにチョコレートのムース。予想以上に柔らかかった。美味い。
14:00 ルーアン
オンフルールからルーアンへバスで移動。ルーアン市街に入ると急に都会になった。
で、街中から突如現れた、サン・マクルー聖堂に驚愕。
バスに乗ってて、いきなりこれが現れたとき、ほんとに鳥肌立ちました。まじで急すぎ。すげえデカイし。ここでバスを降りてホテルまで歩くとのこと。え、ちょっと待って、これはスルーするの??
ホテルへ移動。
ひとまず今日宿泊するホテルへチェックイン。
エントランスの横はゆったりと広いラウンジやバーがあった。そういえばどのホテルも大抵テレビでサッカーを流していた。
キレイで素敵な部屋でした。
そしてそのまま市街に観光へ。
ホテルのすぐ裏にルーアン大聖堂が。
正面に回りこんで言葉を失った。なんだこれは。すごすぎて目がくらむ。さっきよりデカイし。ちょっと頭の中で処理できない。ちょっと待って。ツアーの人たちが先に進んで行く。ちょっと待ってくれ。一旦落ち着かせてくれ
だってさ、街に急にあれがあるってすごくない?非現実的すぎません?
ルーアン大聖堂から直線に伸びた通りが観光地らしく、おしゃれなお店が立ち並んでいて、雰囲気は渋谷とか原宿っぽい。いや、観光地っぽい空気なので浅草っぽさもある。鎌倉が都会になっておしゃれになったみたいといえば分かるだろうか。いやイメージがかけ離れすぎてピンとこない。別に無理やり日本に例える必要はないのだけど。
この時計台が有名らしい。浅草の雷門みたいなかんじでしょうか。
裏側にも。
通りの終着点にあたるところが広場になっており、教会があった。ここは英雄ジャンヌダルクが処刑された場所らしい。このジャンヌダルク教会は彼女を祀るために建てられたんですって。
十字架が立っていた。
教会の中に入るとちょうどなんか神父さんが信者に説教をしている最中だった。遠目からちょっとだけ見学したのだけど、想像よりもアッパーだった。ヒップホップのMCバトルかっていうハイテンションだった。大声で「アーメン!アーメン!アーーメン!!」と連呼していたのが印象的だった。
国民的ヒロインが火あぶりで処刑されたという結末を思うと奥深い。マリー・アントワネットも然り。神聖な場所なんだなあと感傷にふけっていたのだけど、広場でスケボーで遊んでいる若者がいたり意外とカジュアルだった。
教会の広場のすぐ近くにお菓子屋さんがあった。
「ジャンヌダルクの涙」という名前のチョコレートが名物なんですって。ネーミングがおしゃれ。
ここからは夕食まで自由時間なので、ちょっと散策をしてみます。
ちょっと路地を曲がるとこんなエモい教会が。この街は教会が多い。そして唐突に出てくる。
すごく雰囲気がいいけどここはなんていう教会なんだろうか。
ちょうどなにか催し物をやっているっぽくて入りにくい雰囲気。若者がなんか楽しそうに盛り上がっていた。今回のこの度で教会に対するイメージが変わったかもしれない。フランス人にとって教会はフランクで身近な存在なんだろう。
お店の前に犬がいた。クサリもリールもついてないのに大人しく飼い主を待っている光景が不思議。この国では犬はペットではなく家族なんだそう。そういえばリールをつけずに散歩している人を結構見かけた。
たまたまレコード屋さんがあったのでちょっと覗いてみた。特になにも無かったけど。ちょっとでも地元のカルチャーに触れた気分に。
裁判所ですって。裁判所もこんな歴史がありそうな建造物なのか。情報量がありすぎる。
暗くなってきて雰囲気が増してきた。しかし、雨が降ってきたのと、さっきからずっとトイレに行きたいのだけどトイレが見当たらない。百貨店にもスーパーマーケットにもトイレが無かった。結局トイレが探せなくてホテルまで我慢した。フランス人はショッピング中にトイレに行きたくなったらどこで用をたしているのだろうか。
夜になってますます凄みを増したルーアン大聖堂。
夕食の前に大聖堂の中に入ろうと思っていたのだけど、ここで問題が。
扉が閉まっていて入れない。周りを1周したが開いてない。おかしい、閉館1時間前なのに。他に入り口があるのだろうか?悔しいがそろそろホテルに戻らなくては。
一旦ホテルに戻り、ツアーと合流し、ルーアン大聖堂の近くにあるレストランで今夜の夕食を頂く。前菜はきのこのポーチドエッグ。美味い。
鴨のグリル。オレンジソースがかかっていて、肉が柔らかくて美味かった。
デザートはラフランス。赤ワインを漬けたラフランスの中にアイスクリームが入っていた。これがめちゃくちゃ美味かった。特に赤ワインのソースが美味かった。
夕食を食べ終えて、ホテルに戻ってこの日は終わり。なんだけど、ホテルのエレベーターに乗るときに立ちくらみがした。ちょっと貧血になったので部屋で横になって休んだ。ちょっと疲れが溜まっていたのだろうか。旅行を楽しみすぎて気づかないうちに無理をしていたのかもしれない。だって、この4日間今まで味わったことがない感動や刺激を受けまくり、人生で味わう感動のキャパシティをたった4日間で超えてしまったのかもしれない。感動という集中力を持続しすぎた。楽しすぎて立ちくらみがしたのだろう。
5日目に続く。
次回:フランス旅行 5日目 - ゴッホとルーブル美術館編 -
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