フランス旅行 6-7日目 最終日 - パリ編 -

フランス旅行6日目です。

今日はパリで終日自由行動です。

そして最終日。

あっという間だった。悔いのない1日にしたい。

ひとまず7時くらいに起床。朝食を食べにホテルのラウンジへ。

 

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この朝食も最後かと思うと名残惜しい。味わって食べなくては。やっぱりパンが美味い。特にクロワッサンが人生観が変わるくらい美味い。表面がサクサクッと繊細な表面していて噛むとフワッと消える。フワッと消えるたびに「行かないで」って思う。パンに。

そんなパンにすら感傷的になっているヤバイ状態である。よっぽど旅行が終わってほしくないのだろう。

 

今日はパリを終日自由行動である。いままでツアーの団体行動だったので、ガイドさんに手取り足取り、食事も移動のバスもなにもかも用意してもらって、世界遺産からトイレの場所まで案内されていたのでなんの苦労もなかったが、ここからは自由である。さて、どこに行こうか。

 

ひとまずパリの地図をご覧ください。

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ホテルの位置は赤い丸でHOTELと書いたところです。オペラ通り沿いにあるホテルです。ちなみにエッフェル塔は左下、凱旋門は左上の丸でかこったところ。あと、映画の舞台になったポンヌフ橋は右下の丸です。

これだけ見てもピンとこないっすよね。距離感が分かんねえっすよ。ホテルから凱旋門まで歩いて30分くらいなんじゃないかと思っていたので、大体徒歩圏内で回れるんじゃないかとか思っていた。歩けなくはないけど、歩ける距離じゃなかった。いや、全部歩いてたら多分死んでた。

 

今回のパリの目的は下記です、ご確認ください。

・美味しいお菓子(チョコレートやマカロン)を食べ比べたい。

エッフェル塔凱旋門、ポンヌフ橋に行きたい。

・ショッピング

・美味しいパンやガレットを食べたい。

・地下鉄に乗ってみたい。

 

「食べたい」ばっかじゃねえか。そうだよ。一番上の美味しいお菓子を食べ比べしたい。っていうのが最も最優先であった。

 

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ホテルを何時くらいに出たのかちょっと覚えてない。たしか9時くらいだったか。外はあいにくの雨でした。でも降ったり止んだりのはっきりしない天気でした。それまでは晴天に恵まれたのでしょうがない。本当は予報では毎日雨マークだったのに、今日までほとんど雨が降らなかったことのほうが奇跡だったんですよ。折りたたみの傘を持って街を散策をすることに。

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ホテルから歩いて3分くらいのところにオペラ座がドーンと。素通りしちゃったんだけど一瞬でも中に入ってみればよかった。

 

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フラゴナール博物館という、香水の博物館へ。ひとまずお店があったので中へ入ろうとすると、中国人の観光客が30人くらいごった返していた。中国人のオバちゃんって圧がスゴい。

 

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ここは、博物館ではなくてショップですね。フラゴナールって香水は日本ではなかなか売ってないレアな香水らしいですよ。フランスでは老舗のブランドなんですって。

 

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博物館は裏側に入り口があった。受付に行ってみる。

ミュージアムのエントランスってここすか?」

「そうよ。英語かフランス語のガイドが案内するけどどっちがいい?」

「日本語は?」

「日本語は無いの。ごめんね。」「○○分後に次の受付が始まるからそれまで待ってね」

よく分かんないけど多分こういう会話だった。ふと横を見ると、結構たくさん待っている人が椅子に座ってこっちを見ていた。

あ、じゃあやっぱりいいですと、店を出てしまった。受付のお姉さん、ちょっと苦笑いだった。「なにしに来たんだ?」って思われたに違いない。

 

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次のお店へ。

 

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アンティークの陶磁器の食器を扱うAstier de Villatte (アスティエ・ド・ヴィラット )というお店。

 

 

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この白で統一された食器が素敵すぎる。一見シンプルな普通の食器に見えて、普通じゃないオーラがハンパない。ひとつひとつ手作りらしく、同じデザインでもそれぞれ個体差があり、ハンドメイドの温もりがある。手描きのデッサンのような絶妙な曲線。そしてそれぞれが薄くて驚くほど軽い。家の食器を全部この食器にしたくなっちゃう。でも高いんすよ。お皿が一枚8000円とかなんすよ。日本で買うとそれの倍くらいするらしいんす。

https://shop.ornedefeuilles.com/shopbrand/001/X/

 

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マグカップを買いました。これは本当に買って良かった。旅行の思い出の品として最高のチョイスである。これで飲むコーヒーは最高に美味しいし、今後コーヒーを飲むたびに楽しかったフランスを思い出す。

 

買ったものをホテルに置きに一旦ホテルへ。

もうお昼をまわってしまった。そろそろお昼ご飯を食べたい。

 

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ホテルからオペラ通りを真っ直ぐセーヌ川に向かって歩くとロイヤルオペラというカフェが目についた。入り口の看板のメニューに日本語で「いらっしゃいませ」と書かれていたので、日本語も対応してるお店なら安心だと思い入ってみた。中に入るとパブのようなカジュアルな雰囲気のお店だった。ちょっと小柄な女性のウエイトレスと目が合ったので「ボンジュール」と挨拶すると「ジャパン?」と聞かれたので、「イエス」と答えると、「ニホンゴのメニューもアリマスからネー!ドウゾー!」と日本語で言ってきてくれたので、なんかめっちゃ嬉しかったし、すごく可愛いウエイトレスだなって思ったんだけど、そのときたしかそのウエイトレス、「ニホンゴのメニューも〜」ってくだりを言うとき、クルッと一回転して右手を肩の位置にあげて「ようこそ」みたいなポーズの動作をしていたんだけど、たぶん僕の見間違いじゃなければ、キラキラッって星が瞬いていた。その動きの残像がキラキラ光っていたと思う。スローモーションで。たぶん天使なんじゃないかな。天使なんだと思う。

なんだろう。キャラクター感がすごかった。ディズニーランドのカフェでもここまでサービスしねえぞって。そんな強烈なインパクトを与えられた。

 

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本当に日本語のメニューが出てきた。ああ、すげえ安心する。そして、一気にファミレス感。

 

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キッシュを注文。これ、写真じゃ伝わらないんですけど、めちゃめちゃデカいんです。こんなわんぱくなキッシュはじめた見た。いや、美味い。めっちゃ美味かったんだけど、ちょっと量が多すぎた。一日中お腹がパンパンになっていたくらい。

 

昼飯を食べたら、ポンヌフ橋を見に行きます。

 

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オペラ通りを真っ直ぐセーヌ川に向かうと、ルーブル美術館が見えてきた。ここは昨日たっぷり見たのでスルーしますけど、外観のピラミッドが見れて嬉しかった。

 

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ルーブル美術館の真向かいに、カルーゼル凱旋門も。凱旋門って一個じゃないんですね。何個もあるんだ、知らなかった。

 

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セーヌ川に向かいます。

 

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セーヌ川に到着。

 

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よく見るとほとんどの木に落書きが彫ってあった。こんな木がズラッと並んでいる光景はちょっと異様だ。どこの国にも観光地に落書きは必ずある風習なんだな、しかし、壁などには一切書かずに木だけに集中しているのが斬新である。建造物はキレイに保ちたいというフランスに対する美意識なんだろうか。こうなってくると落書きにも統一感が生まれ美しい表現に感じる。いや、すごい木に執着したサイコに思える。美意識と狂気は紙一重である。

 

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縁結び的な想いがいたるところに刻まれていた。

 

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ポンヌフ橋。パリ最古の橋なんですって。歴史の深さもそうだけど、映画「ポンヌフの恋人」の舞台にもなっている橋でも有名。

 

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ちょっと晴れてきて、ちょうど雨上がりの湿った道路に光がさして、なんかそれっぽいって思った。

 

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ここにジュリエット・ビノシュが座ったのだろうかと想像をめぐらせた。あの映画は舞台はこの橋だけど、橋自体は別の場所のセットなんだけどね。郊外に橋と周辺のパリの風景を丸ごと再現して制作したという狂った映画なんですよね。僕もあの映画のワンシーンみたいにこのベンチに座ったり寝そべったりしたかったのだけど、雨でビショビショなのでやめておいた。

 

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サントシャペルという教会。ここに入るとき、チケットの係のおっさんに「ジャパン?」と聞かれ、「イエス」と答えると「オモシロいからユックリ見テッテネ!」と片言の日本語で元気一杯言われてちょっと嬉しかった。それにしても日本人を歓迎してくれる人が意外と多い。フランス人みんな優しくていい人。「フランス人 ミンナ ヤサシイ」「オレ オマエ トモダチ」

 

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一階はこんな感じで、入り口の手前に細い螺旋階段があったので登ってみると、

 

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思わず「わっ…!」と声が出た。螺旋階段を登って2階にあがるとこんな美しいステンドグラスが待っていた。

 

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サントシャペル教会の隣に、コンセンジュリーという建物があるのですが、それはいわゆる監獄で、マリーアントアネットが処刑される直前に捕らえられていたという監獄なんですって。そこがなんかすごい並んでいる。

 

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たまたま、マリーアントワネットの展示のイベントをやっていた。だから混んでいるのか。

 

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中は、監獄とは思えない美しい建造物でした。監獄という概念を無視したモダンでオシャレな空間。

 

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これはマリーアントワネットが捕らえられていたときに身につけていた囚人服なんでしょうか。

 

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マリーアントワネットの肖像画も。

 

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この絵は、処刑される直前の様子でしょうか。そのときの空気感がリアルに伝わる恐ろしい絵だなって思った。

 

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衣装も展示されていた。これは本物?レプリカ?本物だったら凄くないすか?はっきりした情報が分からなくてすいません。

 

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アクセサリーも。これもマリーアントワネットが実際に身につけていたものなんでしょうか。本物だったら一体いくらくらいの価値なんでしょうかね。

 

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ベルサイユのばらの作者の池田理代子先生の展示も。マリーアントワネットがこのコンセンジュリーに囚われていたシーンのページがパネルで紹介されていた。我々日本人にとってマリーアントワネットといえばベルばら、むしろベルばらで知ったくらいですよ。もしかしてフランス人も同じなんすか?メッシやイニエスタキャプテン翼を読んでサッカーをはじめたみたいな感じで、フランス人にもベルばらって人気なんでしょうか?

 

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マリーアントワネットをモチーフにしたアート作品が展示されていたり

 

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で、ここが実際にマリーアントワネットが捕らえられていた独房らしい。

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意外と広い。そして、やっぱり牢獄と思えないほどキレイでオシャレ。

 

 

さて、ここからちょっと移動しなくてはいけない。

ちょっともう一回さっきの地図をご覧ください。

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いま、右下のポンヌフ橋のあたりにいるんですけど、ここから左下のエッフェル塔付近まで移動したい。きっと歩くと小一時間くらいかかりそう。いまから歩くのは時間的にも体力的にも絶対に無理。ということで地下鉄で移動してみよう。

 

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最寄りの地下鉄に来た。しかしここで問題が。「地下鉄の乗りかたが分からない。」

 

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まず、乗り場が分からない、「A」「B」「C」とあるけど、たぶん行きたいのは「C」。なのに「C」の乗り場が見当たらない。というかこの路線であってるのか?行きたいと思っている駅名が書いてない。そして、券売機の切符の買い方もフランス語でよく分からん。分からなくて迷っていると後ろがどんどん列になるのでプレッシャーにたえられず後ろの人に譲ってばかりで一向に買えない。で、もう一回トライしようと券売機に並んだら、僕の直前で切符を買った外国人っぽい人が、選択をミスったみたいで、切符が10枚くらいバラバラバラッ!って出てきて、耳を真っ赤にしながら慌ててそれをかき集めて足早に去って行った。きっと彼も僕と同じように買い方が分からなくて適当に押したらなんか知らないけどいっぱい出てきたんだろうな。しかもカード払いのみだから余計に怖い。とんでもない請求がきたらやだなあ。とか思いながら彼の去りゆく後ろ姿を見守ったあとに、タッチパネルをなにげなくポチッと押したら、「カシャン!」とまた一枚切符が出てきた。え?まだクレジットカード挿してないけどなんか出てきたけど、これひょっとしてさっきの彼のやつじゃない?どうやら、彼への切符代の請求に追い打ちをかけてしまったようだ。いや、知らんし。「Oui」か「Non」ってあったから「Oui」のボタンを押しただけだから。

もうダメだ、わからん。諦めよう。地下鉄は諦めてタクシーに乗ることにした。

 

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いや、しかし、タクシーに乗るにしたってね、タクシーもタクシーで不安ですよ。というかどこに乗り場があるのかが分からない。パリのタクシーって「拾う」っていう概念じゃなく、基本的に乗り場から乗るのが一般的だと、添乗員さんが言っていたのを思い出した。なんとかタクシー乗り場を見つけた。さあ、乗ろう。えーと、あ、そうかドアは自分で開けるのね、そりゃそうか。しかしなんか友達の車に乗るみたいな感覚ですね。行きたい場所をiPhoneGoogleマップに表示しておき、それを見せるとすぐに分かってくれた。意外とすんなり。なんだ…良かった。タクシーに乗れて本当に良かった。

そして、なんかいい匂い。車の中が香水のいい匂いだった。

しかも、代金をおまけしてくれた。チップを払おうとしたら半端な小銭しかなくて、チップどうしようと手間取っていたら、「その半端な小銭でいいぞ」みたいな感じで「ok」って言ってくれたんだけど、それチップどころかそもそもの代金もちょっと足りてなかったんだけどいいんすか本当に。

この旅行中で心から感情がこもった「メルシー」を言ったと思う。

 

 

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LEMOINEという、カヌレが美味しいと評判のお店らしい。お店に入ると、甘くて香ばしい香りが充満していた。ショーケースにはカヌレだけではなく、マカロンもズラッと並んでいる。よく見るとマカロンの味の名前に、日本語でルビが入っていた。このお店も日本語を対応してくれていた。カヌレとマカロンを買おう。マカロンはどの味がいいかなと選んでいると、なにやら店員とお客が揉めているらしく、客は品のよさそうなマダムなんだけど、そのマダムがなにかクレームをしているようだった。店員はずっと謝った様子だった。フランス語でさっぱり分からなかったけど、それが結構長くて待っていると、ようやくマダムが帰って行ったので、ようやく順番がきたと思い店員に視線を合わせると、「いらっしゃいませ。お待たせしました。」と流暢な日本語が飛び出して来たのでビックリした。見た感じ完全に現地のフランス人なのに、なんでこんなに日本語が上手いんだろう。そして気さくでいい兄ちゃんだった。友達になれそう。

 

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このカヌレがめちゃくちゃ美味しかった。外側がカリッカリで、中がシットリ。まるでカスタードクリームが半熟で固まったみたいな感じ。カヌレというお菓子、いままであんまり食べたことなくて、今回の旅行に来る前に日本で美味しいと評判のカヌレを事前に食べていたんです。でも全然違う。日本で食べたカヌレはもっとゴムみたいにグニャグニャで、食感も味も全然違った。どうしてこんなに違うんだ。またひとつ違いが分かる男になってしまった。「フランスで食べた本場のカヌレは日本と全然違ってめちゃくちゃ美味しかった」というパワーワードをステータスに今後生きていこうと思う。

 

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そして、マカロン。ホテルに持って帰る際に、潰れて割れてしまった。ショックすぎる。あんなに苦労して買いに行ったのに。ああ、ごめんなさい。マカロンは食感が命。このコンディションでは正当な判断ができないのが悔しい。しかし、それでも美味かった。カラッカラでサックサクの表面にクリームが少し多めなので、サクッとした中にジューシーな香りが広がる。カヌレが有名な店らしいけどマカロンも美味かった。

 

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そして、チョコレートの老舗、メゾン・ショーダン。店内に入るとチョコレートの甘くて香ばしい香りが充満していた。チョコレートが一個ずつズラッとショーケースに綺麗に整頓されており、その奥にメガネにジャケット姿の男性が一人立っていたのだけど、まるで博士のような紳士的な佇まいですごくカッコ良かった。この人がチョコレートを作っている職人なんだろうか。お店の奥に工房のような厨房があった。店内にはチョコレートで作った彫刻作品が並んでいた。お菓子屋さんというか、アンティークショップみたいな雰囲気だった。

 

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チョコレートは日本に持って帰ってきて、家で1つずつゆっくりと味わった。これだけ色んな種類があるのに、それぞれ味や香りや食感が違う。ナッツとかフレーバーとかで違いをだしているのだけど、あくまでチョコレートが主役で、本来のチョコレートってこんな味なんだなって。例えばコンビニでも売っているような100円くらいのチョコレートって、砂糖が甘すぎていたり、ミルクが多すぎだったり、バランスが全然違うことに改めて気づいた。全く無駄な添加物とか一切入っていないチョコレートがスーーッと口の中で溶けて、同時にカカオの香りがフワッと広がって、スーーッと消える。儚い。消えるスピードが早い。チョコレートってこんな繊細で儚い食べ物だっけ。

 

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エッフェル塔に向かいます。10分くらい歩いた。

 

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エッフェル塔がかっこいい。東京タワーもかっこいいけど、エッフェル塔もかっこいい。周りの敷地が広くて贅沢。見れて良かった。ほぼ最終日にして、フランスに来た実感が一番湧いた。近くに寄ってみたけど、近くほど形が歪むので、これくらいの距離のフォルムが一番美しいと思った。エッフェル塔の周辺はアッパーな観光客と客引きで賑わっていた。

 

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建物の隙間からドーンとエッフェル塔が。こうやって比較対象があるほうが異質感があってゾクゾクする。

 

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凱旋門を見にいこうと歩いていたら、橋を渡ったところでいい感じで陽が落ちてきて夕焼けとライトアップが綺麗だった。

 

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その反対側は満月が。なんか色々と畳み掛けられている。綺麗なものの波状攻撃に。

 

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なんかキャンディのオブジェがあって可愛いって思った。エッフェル塔から歩いて凱旋門に向かっていた。シェンゼリゼ通りに近くにつれ、ハイブランドのショップとか高級なホテルとか、どんどんハイソになっていく。なんか途中ですげえゴージャスなホテルがあって、真っ赤なドレスを着たスーパーモデルみたいなセレブが高級車から出てきて黒服の屈強なホテルマンがエスコートしている場面に遭遇し、住む世界が違いすぎて立ちくらみした。この世界は僕が知ってる現実と違う。

 

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ルイヴィトンの本店。なんかめっちゃ行列になっていた。ルイヴィトンを並んで買うとか、どういう感覚なんだ。ラーメン屋じゃねえんだから。ちょっとなに言ってるかよくわからない。

 

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凱旋門へ向かいます。しかし、さっきからトイレに行きたいんだけど、トイレの場所がわからない。よりによってシャンゼリゼ通りのど真ん中なのでハイブランドのお店しかない。トイレとか絶対貸してくれなさそう。フランスに来て最も不便に感じたことは、「トイレの場所がわからない」ということだった。百貨店とかスーパーに入っても公共のトイレって全然無いんすよ。とりあえず凱旋門を見に行こう。

 

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エッフェル塔から結構歩いた。3〜40分くらい歩いただろうか。タクシーを使ったほうが良かったかもしれない。でもその道中も街の雰囲気を味わえたので楽しかった。エッフェル塔のときも同じことを思ったけど、凱旋門を見てフランスに来たという実感が湧いた。凱旋門の絵力すげえ。フランスを象徴しまくり。間近で見れて感動した。それにしても周りをグルグル走る車が縦横無尽に走っていてめっちゃ怖い。よく見ると信号が無い。これどうゆう交通ルールなんだ。ルールがさっぱり分からん。よくこんなフリーダムに走っていて事故が起きないもんだと感心する。そしてたまに凱旋門の近くに行こうと斜め横断する勇敢な勇者が道路を渡っている。器用に車をかわしながら渡っていた。なんて命知らずな奴らなんだ。今日はたまたま終戦記念日のような祭日らしく、凱旋門にフランスの国旗がなびいていた。そして凱旋門のふもとではキャンドルを灯している人たちが集まっていた。

 

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凱旋門も見て満足したので、ラデュレというお店で、マカロンを買います。このシャンゼリゼ通りの店舗はカフェも兼ねているようで、店内でコーヒーを飲みながらスイーツを楽しめるらしい。クロワッサンも有名なんですって。とか思って来たら、めちゃくちゃ行列だった。甘かった。ついでにトイレも借りようとか思ってたんだけど。ちょっと我慢できないかも。諦めて帰ろうと思ったら、カフェと別にショップはそこまで並んでいなかったので、せめてマカロンだけ買って帰ることに。ショップに入ると照明が落とし気味のアンティークでシックな店内に、ショーケースにまるで宝石が並んでいるように色とりどりのマカロンが並んでいた。黒いスーツを着た店員は全員パキッとしていてみんなカッコいい。雰囲気に圧倒されてしまった。ちょっと他とは違うオーラを放っていた。たぶん特にこの店舗が他と違うオーラなんだと思う。

 

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ラデュレのマカロン。これが凄すぎてちょっとビックリした。全然違う。表面のコーティングが全然違う。表面に薄ーーいパリッパリの層があって、一口噛むとその層がパリパリパリパリッと崩れて、中のシットリとしたメレンゲとクリームがジュワッとフワッと溶けて無くなった。その表面の極薄のパリパリが他よりも繊細だった。新種の果実に出会ったみたいな。この旅行ですっかりマカロンにハマってしまった。

ちなみに、このラデュレというお店が、マカロンを最初に作ったと言われている歴史のある老舗なんですって。マリーアントワネットも愛したというマカロン。王者の風格のあるすごい店だった。

 

さて、そろそろホテルに戻ります。タクシーに乗って帰りました。トイレにも行きたいし、晩御飯も食べなくては。一旦ホテルに行って体勢を整えたかった。

 

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ホテルの近くの美味しいと評判のEric Kayserというパン屋でパンを買った。これをホテルに持って帰って晩ご飯に。フランスにいる間はなるべくパンを食べたかった。パンがカリカリで香ばしくて美味しい。チキンとドライトマトのサンドイッチ。

 

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明日は帰国してしまう。寂しい。パリ最後の夜をホテルで名残惜しんでいたら、気づいたら寝てしまった。

 

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翌朝、とうとう帰国の日になってしまった。14:30まではまだ観光できる。最終日のギリギリまでパリを楽しもう。

 

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この美味しいホテルの朝食もこれで食べ納めと思うと寂しい。毎朝本当に美味しかった。帰国してしばらくこの美味しい朝食をひきずった。

 

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最終日はお土産を買いに行った。ホテルの近くのお店でクッキーを買いに行ったり。

 

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街の中でキックボードがこうやって放置されているのをよく見かけた。レンタルできて乗り終わったら適当に乗り捨てるスタイルらしい。これを利用して気持ちよさそうに走ってる人を街中で結構見かけた。すごく便利そうだけどどんなルールでどんな仕組みなのかよくわからん。

 

 

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EDWARTというチョコレート屋に。

 

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日本にはまだ進出していないけど、コンクールで賞を取るほどの若手注目のショコラティエが作るチョコレートなんですって。カレー味のフレーバーで賞を取ったらしい。カレー味のチョコレートって全く想像がつかないけど、甘いチョコレートの奥にスパイスが隠し味でピリッとした刺激があった。斬新。

 

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そろそろお昼ご飯食べたい。ガレット屋に向かう。

 

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ジャンヌダルクの金の像があった。

 

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ヴァンドーム広場。真ん中に立っている塔のようなものは、ナポレオンが戦争に勝った記念に立てたんですって。周辺はカルティエディオールなどのハイブランドのショップが取り囲んでいた。

 

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最後の昼食はガレットを食べようと思っていたんすけど、時間が無くて仕方なくラーメンにした。せっかくパリにいるのにラーメンて。しかし逆に、パリのラーメンの味ってどんなよ?って気になりませんか。きっと話のネタになるかなって。色々と言い訳と正当化してラーメン屋へ。どうやら、この「ひぐま」という店はパリで日本のラーメン屋が進出したはじめての老舗らしい。店内に入ると日本人が日本語で接客をしていた。完全にこの空間だけ日本だった。

 

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ここはスタンダードな醤油ラーメンを。このラーメン。見た目もそうだが、マジで普通だ。普通のラーメン。ザッツ昭和のラーメン。サービスエリアとかで出てくる味。懐かしくて無性に食べたくなる味。いやちょっと待て、まだ俺は日本を懐かしむほどフランスに長くはない。たった一週間だ。まだ別に日本は恋しくはない。まだフランスにかぶれていたい。意外と店内は繁盛していて、フランス人も器用に箸を使って食べている。フランス人にとってジャパニーズラーメンは新鮮なんだろうか。

 

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さあ、もうタイムオーバーです。日本に帰国するために空港へ向かわなくてはいけない。寂しい。

 

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空港に到着し、手荷物検査とか手続きを終えて、あとは飛行機に乗るだけという状態になって、いままでツアーで一緒に旅行に同行してくれた添乗員さんが、「ではここでみなさんとはお別れですね」と。ツアーの参加者は18名。ここでみんなとはお別れらしい。それまで毅然としていた添乗員さんがちょっと泣いていて、もらい泣きしそうになってしまった。我々参加者はよっぽどマナーが良く協力的だったのだろうか。たしかに、旅行中誰一人文句も言わず黙々と淡々と行動をしていた。今回の参加者はみんないい人ばかりだった。このツアーに参加できてラッキーだった。添乗員さん何から何までありがとうございました。おかげで楽しい旅行でした。貴重な体験ができました。一生の思い出です。

 

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免税店で買い物をしたり。

 

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空港にもラデュレがあった。お土産にマカロンを買った。

 

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残りのユーロを使い切るために、売店でジュースとお菓子を買った。

 

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ここから13時間のフライト。行きも同じ13時間かかっていたけど、行きよりも圧倒的に帰りがきつかった。疲れていたから寝たいのに全く眠れないのがきつかった。ずっと同じ体勢で腰と尻が痛すぎて辛かった。行きはワクワクしてるから辛く感じなかったんだろうな。

 

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機内食。ハンバーグとご飯。ああ、ご飯久しぶり…。美味しい。あと、きつねうどんが美味かった。ダシの味が染みる。

 

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機内食2食目。そぼろご飯。これも美味しかった。

 

これにて、フランス8日間の旅行は終わった。本当に夢のような時間だった。毎日楽しすぎた。フランス人はみんな紳士的で優しい人ばかりだった。僕の下手くそな英語もちゃんと耳をかたむけてくれた。今まで「フランス人はプライドが高くて感じ悪い」という噂をたくさん聞いていたけど、それは嘘だった。全くの間違いでした。みんな優しくて気持ちのいい人ばかりだった。今回の旅行でフランスがますます好きになりました。またいつかフランスに遊びに来たいです。

ありがとうございました。

 

 

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