King Gnu Live Tour 2021 AW in さいたまスーパーアリーナ 11.27(sat.)

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ようやくライヴが見れた。最高にカッコよかった。間違いなく現在の日本のバンドの頂点であると再確認できました。

セットリストも完璧で、聴きたい曲を全部やってくれた。

そして、ライヴ自体が久しぶりだったので、すごく楽しかった。たくさんの人たちと爆音で音楽を一緒に楽しむのってやっぱり楽しい。

一曲目の「飛空艇」のイントロが流れた瞬間鳥肌が立った。なんてカッコいいイントロなんだ。このイントロだけで音楽史に残りそう。

ところで、King Gnuというバンドは、4人とも全員が魅力がある希少なバンドだと思う。リズム隊が素晴らしくてフロントに天才が2人もいる。

「リズム隊が素晴らしくて、ギターがカッコいい」までは分かるんですけど、そのうえフロントマンが2人もいるってズルくないですか？井口だけじゃなくて常田もいるってズルくない？そう、常田だけじゃなくて井口もいるって凄い。言ってる意味わかります？ボーカルが井口だけとか、ボーカルが常田だけっていう編成のバンドはよくあると思うし、それだけでも十分人気あるバンドでいそう。だけど2人もいるんです。なにそれビートルズかよ。

世の中の星の数ほど結成されたほとんどのバンドは、いいボーカルに巡り会えずに解散していく運命なんです。ただでさえ深刻なボーカル不足ななか、King Gnuにはフロントに2人も天才がいる。そのうえリズム隊が良い。こんな不公平あるかよ。

そんなことみんな知ってるって？今更何言ってんだって？

お前King Gnuの何を知って言ってんだってファンの人に怒られそう。

ごめんなさい、僕はKing Gnuの音楽の懐が広すぎていまだ全然消化できてません。

例えば「三文小説」という曲、もうこの曲わけわかんないですよね。

この曲は誰にも真似ができないという脅威。（特に井口のボーカルは不可能）たぶんこの手の曲ってアルバム5枚目くらいの時期に辿り着く境地な気がするんですけどこの境地にたどり着くの早すぎませんか？このバンド。ちょっと突出しすぎです。

「Slumberland」みたいに跳ねた洋楽ライクな路線もカッコ良い、「泡」のエレクトロニカ路線も大歓迎、もちろん「白日」の素晴らしさもいわずもがな。

って、キラーソングありすぎじゃないですか？音楽でカッコいいと思う要素の思いつく限りをかき集めてかき集めてギューっとひとつにしたのがKing Gnuなのだろう。とにかく「白日」以降の2019年の躍進は異常。生き急ぎすぎ。そこんところ2020年のコロナ禍で色々うやむやになってる感があるけど、日本の音楽史を変えた救世主であることは間違いない。今後は「King Gnu以前」「King Gnu以降」という表現でJ-ROCKは区別されるであろう。

そんな状態でありながら、さらにmillennium paradeまでありますからね。一体どうなってるんだこの人たち。

ライヴの途中で機材トラブルがあって、復旧するまでちょっと時間がかかってMCで繋いでいたんだけど、そのハプニングはファンにとっては逆にラッキーだった気がする。きっと普段多くは喋らないであろう彼らのMCの時間が多かったのは嬉しかった。

ラスト「Teenager Forever」からのアンコール「BOY」の繋がりが良かった。

この2曲のMVがほっこりして好き。彼らの人間性の魅力が詰まった2曲だと思う。